二世外交

政治家でも官僚でも、世界的に二世が幅をきかせている。中国の場合、その上、独りっ子である。

日本もそうだが、昨今の中国共産党や軍部の外交手法を見る限り、「そのまんま」で「オチまでわかる」外交の連発である。


毛沢東周恩来朱徳、劉少剞、トウ小平 の時代(1945〜1975)の中国なら、こんなに馬鹿みたいに頻繁に周辺国と火遊びはしなかったろう。彼らが火遊びする時は、「奪取」する時、だからだ。むやみに火遊びはしない。係争問題を国内世論の道具には使わない。本当に「奪取する」時、効果が薄れるからだ。例えて言えば、中南海で、ウィグル、チベット内蒙古の代表と握手しながら、毛沢東は一方で、ウィグル、チベット内蒙古に解放軍を送り、そこを併合する。


二世外交はわかりやすい外交と言えば言葉は綺麗だが、「火遊びが止められなくなり暴発する」危険性もはらんでいる。今の中国に、毛沢東の時代の中国の恐怖感・畏怖は全然感じない。だが、今は、エリート・二世・独りっ子の政治家や官僚ばかりなので、何か、危なっかしい。

それは世界中どこの国も同じだ。ブッシュの息子に世界はどれほど振り回されたことか。結局、イラクには大量破壊兵器などなかった。


二世・独りっ子・お坊ちゃん・エリートの政治家(官僚)は、方程式を解く以外の解答を知らない。領土問題などになると、とたんに行き詰まる。これは、中国だけじゃなく、日本にも当てはまる。

今の外交は素人が周りで見てて、全く面白味がない。
妙に、周恩来トウ小平の時代の政治家や官僚が懐かしくなる今日この頃である。
彼らは方程式にはない解答を示すからだ。


今は、アメリカも、ロシアも、中国も、日本も、韓国も、何も決められない政治家と官僚ばかり。

一般人と同じである。


橋下大阪市長周恩来と比べると、ちと、器が小さい(笑)。
英雄とかリーダーは動乱時に現れるという。
そう考えると、今はほんと、世界的には、マジ平和な時代なのかもね(笑)。