日中が衝突する日

中国海軍が東シナ海で実弾演習を始めた、というニュースが英国から入ってきた。演習海域は、尖閣諸島東沙諸島からはかなり離れている、という。

中国が打つ手は最終的には、フィリピンやインドネシアベトナムを威嚇した様に(あるいは実際、武力で実行支配した様に)海軍を係争地域に派遣することだ。

遠くない将来、中国海軍がやってくるだろう。

さらに、外交官を中国に戻したり、政治家が警告を発したり、日本の要人と会わない。さらに、中国内の日本企業の社員を拘束し、揺さぶりをかける。大切な地下資源の禁輸や、日本製品ボイコットもある。また、米側の韓国と軍事的な不可侵同盟を結ぶこともあるだろう。また日本関連のネットをアクセスさせない、等々、いろんな手練手管で尖閣諸島を放棄させようとするはずだ。

中国は経済大国になったが、あくまで共産主義である。日本はそこを見間違わないことだ。

昨日も書いたが、日本は戦前の轍を踏まないこと。則ち、
1 軍事力だけで対抗しない 2 孤立感を深めない

この2点が大切だ。
中国と敵対する諸国地域との連帯は、再三再四、この日記で書いている。

大切な事は、中国は決してこの尖閣諸島を諦めないということ。日本が過去100年実効支配したと云えども、彼らはそのさらに100年前の100年間は、我々が実効支配したと言う。

軒下の土地を借りて借家を建てたとしても、何十年もすれば登記簿さえ賃借人の名義に変更してしまうのが、土地であり建物であり、すなわち領土なのだ。
尖閣諸島のケースで言えば、日本に先取り特権がある。早く本当の意味で実効支配することだ。中国海軍は必ずやってくる。そして南沙諸島ベトナム人を追い払ったように、尖閣諸島を奪いにくるはずだ。

一度、彼らに実効支配を許せば、南シナ海で起こっているように、一島一島、中国はバッタのように食い尽くしていくはずだ。

地下資源開発など大陸の共産主義が滅んでから、新自由中国と共同開発すればよい。まずは現状維持。尖閣諸島では今後数十年、現在のまま、手つかずかどうか、日本にとり、かなり大切なファクターとなる。

いずれにせよ、経済力・軍事力で突出した中国は、米国一国でも抑制することはできない。況んや、日本も出来るわけがない。

南シナ海で、ベトナムやフィリピンが中国とギリギリの対峙している時は、わざわざ尖閣諸島周辺に日本海軍の艦艇を派遣する。インドが中印国境で係争している時も、尖閣諸島に艦艇を派遣する。

日本は、中国の大切な肝を掴んでいる。大事に尖閣諸島を活用するべきだ。

日本のお坊っちゃま外交官の代わりに、上記の懸案事項を処理してやりたいが、私も、自分のビジネスが忙しく、それどころではない(笑)。

官僚や政治家は、国に殉職するつもりで職務をまっとうしてほしい。