久しぶりに、マリリンモンローの「7年目の浮気」を借りて見る。
1955年作かな。ちょうど「ピクニック」と同時期の
作品。マリリンモンローが、窓から頭を出し、髪の毛を
ドライヤーで乾かすところまで、ピクニックの冒頭のシーンに
よく似ている。パクッタかな。デジャブだ。パクリと言えば、
スターウォーズ」ファンにお叱かりを受けるが、R2D2(小型
ロボット)も、1960年代の映画「禁断の惑星」や、同時期の
テレビシリーズ「宇宙家族ロビンソン」に出てくる小型ロボットに
そっくり。SFではストーリーから小物にいたるまで、真似るケースが
多いなぁ。

マリリンモンロー、キムノバック、フランクシナトラという面々は、
典型的な民主党支持、特に、色々な形で、ジョンFケネディとの
黒い噂が耐えなかったらしい。モンローの全盛期で言えば、「ナイア
ガラ」「百万長者と結婚する方法」「7年目の浮気」までで、
「バス停留場」「お熱いのがお好き」あたりになると、女優としての
はりがなくなっている感じは否めない。ニューヨークのアクターズ
ステューディオで演技の勉強をして、望んだ「バス停留所」では、
演技派マリリンモンローにファンは付いていけない部分があったはず。
マリリンモンローの大昔のインタビューを聞いていると、明らかに
キムノバックを意識しているのがわかる。キムノバック出演の「夜の
豹(PalJoey)」で話したフランクシナトラの台詞そのままを、インタ
ヴューで答えていたり・・・。「バス停留所」の監督は、「ピクニック」
と同じジョシュア・ローガンだったはず。この監督の御指名は、モン
ローからで、いかに同時代の名作「ピクニック」を意識しているか
わかる。また、アクターズステュージオは、マーロンブランドがいた
有名な演劇学校だが、そこの校長にあたる人物は、「ピクニック」で、
ノバックの妹役のミリーの父親が経営していたはず。女優としては、
ノバックもモンローも同じカテゴリーで色分けされるが、自分は演技と
いう面では、ノバックの方が上だった気がする。(映画評論家じゃない
のでどうでもいいが)
アメリカの本屋に行くと、こういったどうでも良い人間関係を、
ゴシップではなくまじめに掘り下げて解説している本が、じゃら
じゃら売っている。やっぱ、ハリウッドとブロードウェーのお国柄だ。