最近は、夫婦喧嘩も徹底してやらなくなった。子供が
見てる前で、取り乱すのも、ね。ただ、しっかり夫婦
喧嘩しなくなったので、お互いに後々に残ることも
あるようだ。



しかし、夫婦といえども、もともと赤の他人。違いが
あって当然なのだ。よく似たもの同士というが、似て
れば、解決するか?と考えると、それも違う。



女房は、自分の実家や親に負い目があると公言してき
たし、何かあると、いまもそれが噴出する。結婚した
当時は、僕の親と女房の親を比べて、憤って夫婦喧嘩
になったことも多々あった。



子供達によく聞くと、「ママは怖くてきらいだ」との
事。うれしくはない。女房の怒り方・しかりつけ方も
ちょっと度がきつい。自分はそうやって育てられた、
という。一種のトラウマかな・・・・・。



鬼嫁というのがあるらしいが、「嫁」なら、まだ、
いいじゃん。「嫁」という認識のない女は、世の中
ゴロゴロいる。



女房の母親の介護(女房がしている)を見ていて、
自分の親の介護を頼もうともおもわないし、自分の
老後の介護も頼まない。「じゃあ、なんで一緒に
いるの?」って聞かれれば、柳沢きみお流に言えば、
「愛情の愛がなくなって、残ったのは憐憫の情」だけ、
かもしれない・・・・・。あとは、子供のことかな。
俺は小さい頃本当に楽しかった。親父やお袋がくれた
おもしろい子供の時代だった。 そういう小さい
頃の楽しさを、子供達に与えてやりたいな。そのため
夫婦でいることは必要だからね。役目が終わったら、
俺の方から「熟年離婚」を切り出すかもね。でも、
それは「今じゃない」。



先日、A社長他、会社の方々と、朝の5時まで呑んだ。
A社長の娘さん、優秀で帰国子女系、外国大学卒だ。
今度、外人の弁護士と結婚し、外国で暮らし始めるとの事。



初めは、結婚式の写真など見せて頂いて盛り上がって
いたが、夜も更け、興が乗ってくると、その心情を
吐露し始めた。「自分は結婚式には行きたくなかった」
「花嫁の父ほどばからしいものはない」等等。あとは、
愚痴愚痴・・・・・



理解できる面と出来ない面があった。娘を嫁にやるむなしさ
と、さあ、これから父と娘で、家族で一緒に住める(さん
ざん仕事で忙しく家庭サービスできず、外国で離れ離れ)と
思った矢先の娘の結婚。A社長が失望されるのは、わから
ないこともない。



人生得ようとすれば即ち失い、失っても良いと欲すれば
即ち得る、とでも言えようか・・・・・



親子の情、介護からみの問題、どこにでもある些細な問題
だが、解決には、自分の心の持って行き方しかない。