またイチロー選手いいましたねぇ〜。「同じ相手に日本が3回も
負けるわけにはいかない!」
ちょっと待って下さい。そんなに背負わなくても・・・・・。
野球はバカシアイのゲームといったら怒られますが、昔の三原監督、
水原監督、川上監督、広岡監督、森監督、野村監督・・・・・、
一癖も二癖もありました。



世紀の一戦の前に、巨人対西鉄日本シリーズ決戦前夜の逸話から。
昭和30年代前半から、3連勝4連敗も含んで、巨人は西鉄
日本シリーズで3回負け、どうしても勝てません。そして知将水原
監督も退任を余儀なくされ、若い川上監督へと代替わり。
そして30年の後半にまた、稲尾・中西西鉄と会いまみえます。
ここで、若い川上監督は、あと1勝までこぎつけますが、また、
稲尾投手にしてやられます。そして、稲尾投手にやられた第6戦、
川上監督は、その夜、巨人の選手たちに自由を与え、もう無礼講で
酒盛り状態。川上監督も泥酔しながら、「あのスライダーはうてん。
また稲尾、西鉄にやられるのか・・・・・」と、つぶやく。それを
聞きつけた近くで呑んでいた記者が、「監督!なぜ柳田(パからトレ
ードしてきた選手)を使わないんですか!稲尾につよかったのに!」

ちらっと、その記者を川上監督は見ますが、また、ぼやき節ぼやき節。
延々とノムさんみたいなぼやき節。翌日の第7戦案の定、西鉄は稲尾投手。
しかし、巨人のオーダーには1番でいままで使ってなかった柳田の名前。
その試合、巨人は稲尾投手を、柳田選手の活躍もあり、王選手、長島
選手が徹底的に打ち込み、初めて西鉄に引導を渡したそうです。



勝負士は勝ちを意識してはいけません。始めから勝つぞ、勝つぞも、
よくありません。美空ひばりも言ってたでしょう。「勝つと思うな
思えば負けよ」と。負けても、ジーター選手のように淡々と怒り
をしまわなといけません。王監督! 肩の力を抜いてね。イチロー
選手も国を背負う必要はないんです!でも、明日がんばってね。