今朝、スポーツ紙を読んでたら、サントス選手が「自分達は、
暑い時間帯(昼3時)の試合経験がある。クロアチアにはそれが
ないので、日本が有利だよ。」みたいな、べた記事が、あった。


暑さは経験で克服できるものではない。暑さに耐えられるフィジカル、
ポテンシャルの問題だ。何度、暑い試合をしても、暑さを克服できない
選手もいれば、経験してなくても90分走って、ちゃんとプレスできる
選手もいる。サントス選手、あなたに言ってほしくない発言ですよ。
だったら、ちゃんと90分走って、攻撃したら、戻って自陣をカバー
しなさい(喝!)



ヒディング監督は策士です。「累積警告のある主力4人を休ませる
かも・・・」と選手達に話したそうです。日本ークロアチアの結果を
見ようということですな。日本としては、豪州にブラジルに大敗して
ほしいですが、この分だと、豪州は守備的にきて大敗は免れるでしょう。
そうなると、日ー豪戦のやらずもがなの3点目が痛い。(得失点差から)



ジーコ監督「高原選手・柳沢選手への信頼は揺るがない。」
スポーツ紙から。  
また、この2選手の2トップになりそうです。
オランダリーグで今季調子の良かった平山選手を連れてこなかった
ことが、痛いね。



スポーツ紙を読むと、先発は、
   FWに、高原選手、柳沢選手
   MFは、中村選手、小笠原選手
         福西選手、中田英選手
   DFは、サントス選手、宮本選手、中沢選手、加地選手
   GKは、川口選手
との事。


人選はこれでもいいでしょう。でも、後半あと20分で、どうしますか?





試合70分経過時で走れない・プレスできなくなってる選手は、
    柳沢選手、中村選手、サントス選手、加地選手


試合70分経過時、かなりコンデション悪い選手は、
    高原選手、宮本選手
              



サッカーの交代枠は3人です。




新聞の予想先発だと、先取点とって逃げ切る形しか、勝ちはみえ
ません。
ドイツとの親善試合、豪州との第1戦、後半逃げ切れませんでした。
これは、システム(3−5−2とか4−4−2とか)の問題では
なく、
    ① 攻撃パターンを相手に読まれて追加点を取れないこと
    ② 後半終了間際に、スタミナが切れること

に、原因があるのです。




決定力がないのではなく、ゲームプラン(試合の組み立て)が悪い
のです。だから私は言うのです。ゲームプランを変更しろ!と。
相手が疲れたときを利用しろ!これだけです。必死に守ってくる
前半にきれいなゴールが決められるのは、アルゼンチン、ブラジル、
スペインなど、ごく僅かな国々だけ。去年のコンフェデは親善試合
で、日本の攻撃は研究されていなかった、のです。




後半で逆転するイメージがなければ、上記の新聞予想の先発は
危険です。ドイツ戦、豪州戦のビデオを見れば、クロアチアは、
簡単に、日本の意図が見破れます。もう1次リーグ突破のチャンスは
4.5%です。稲本選手、巻選手、中田浩選手を入れて、「オヤッ」
と、思わせるべきです。




前半で勝負するのではなく、後半で勝負する。前半は0−1でやられ
てても、デフェンシブに軽く流し、後半あと20分で決めに行くべき
でしょう。
初めから、中村選手、加地選手、サントス選手を出してたら、後半あと
20分は、オーストラリア戦の悪夢の再現になるのは、素人目にも
明らかです。将棋の発想ではだめです。チェスの発想でいきましょう。
クロアチア戦、ドローもあり得るのだと・・・・・。




今の日本選手の層は、フランスWカップ時より、数段厚い。誰を
出してもそこそこの仕事はします。
攻撃の切り札を最初から出して、後半攻め手を欠くどころか、押し込
まれるブザマな戦いをするより、先日の、韓国2ー1トーゴ戦、
ドイツ1ー0ポーランド戦、イングランド2ー0トリニダード戦を
見習うべきです。ベッカム選手インタビューに答えて言ってました。
「苦しい戦いだったが、ゲームプラン通りにいった。嬉しい」と。
イングランドは強いかもしれないが、それよりも、ゲームへの
入り方がいい。これなら、ドイツの空爆第2次大戦中)にも
耐えられるわけだ。




ジーコ監督へ、川淵チェアマンが聞いたそうです。「豪州戦で、
中村選手は後半、明らかに疲れていた。なぜ変えなかったのか?」と。
答えは「中村選手のプライドを大事にした。あそこで変えてれば
後の2戦に影響する」という返事。この返事で、僕はこう思いました。
ジーコ監督は、あくまで選手なんですよ。大選手でしたが。監督の目線で、
選手を動かしてるのでなく、選手の目線で動かしている。これが、はまった
時は、すばらしい結果につながるが、今求められているのは、ジーコ
監督のゲームプランです。
クロアチア戦に向けた。



WBCの3つめの韓国戦で(負けられない1戦で)、王監督イチロー
選手を3番にしました。このラインナップは、多くの解説者から語ら
れていた打順で、王監督、大事な1戦で変えました。聞く耳を持って
いたんですね。頑固な王監督も。誰かジーコ監督に囁いて下さい。
「あんたは間違ってない。日本選手も悪くない。ただ、スターティング・
メンバーが間違っているのだ。」と。



ジーコ監督は、いろんな攻撃のオプション(株ではない)を増やし、
攻撃のバリエーションを増やしてくれた功労者です。でも、頑固では
いけません。



たまには、外国の新聞記者の話も参考になりますよ。大切な一戦の前
では。客観的に、自チーム他チームを分析できるはずです。
巨人の川上前監督は、西鉄との日本シリーズ(昭和38年?)運命の
第7戦前、新聞記者の意見で、打順をいじったくらいですから。それ
くらい勝利がほしかったんでしょう。
<本ブログ:カテゴリー「野球」参照>



ジーコ監督には柔軟な発想が求められます。



がんばれ日本!じゃなくて、ジーコ監督!