ジェームス・スチュワート主演で、「グレンミラー物語」
を久しぶりに借りて見た。グレンミラーと言えば、ジャズ
の巨匠で、第二次大戦中に、自らイギリスに軍人(大尉)
として、音楽で慰安中、かの地で戦死している。
この映画は、多分1950年か40年代後半に出来ていて、
劇中歌がジャズでしゃれている。アメリカ人好みの、音楽
映画に仕上がっている。「インザムード」は、グレンミラー
の代表作だが、現在は、いろいろアレンジされており、
正統的な楽団演奏は受けない。むしろ、この映画では、
4人の女性の宝塚レビュー風に、歌われているが、
こっちの方が今では受けるだろう。



映画最後の部分で、南部のコーラスグループが、陣中慰問で
「チャタヌガ・チュチュー」を歌う。このボーカルの女性が
元気でいい。ドリス・デイ風でいい。グレン・ミラー
奥さん役で出てたジューン・アリスンのハスキーボイスも
いい。江利ちえみ(故人)が、このハスキー・ボイスを
真似ていたってどっかの映画評論家(小森のおばちゃま
故人)が言ってたな。


この場面、グレンミラー(ジェームス・スチュワート)が、
ボーカル女性を紹介した後、このドリスデイ風の女性、
よく聞くと「Thank you,James」って言っている。
ジェームス・スチュワート相手に、思わず口走っちゃった
のかな。どうでもいいが・・・・・



1930年代〜1950年代まではジャズの黄金期で、
自分のようにジャズに全く興味のない人間でも、
グレンミラーやベニーグッドマンなどの曲はよく
知っている。僕なんかは、その時代のプレイヤーから
いきなり1970年代中盤の「フュージョン」に
好みが飛ぶ。チャックマンジョーネ、スパイロージャ
イロ、歌手で言えば、ジョージ・ベンソンなどである。
このあたりくらいしか、ジャズの追っかけはしなかった。
今は何が流行なのかな。



我々の世代(1960年前後生まれ)は、みんな一度
はディスコに行ったことがあるが、ちょっとダサい
モータウン風の曲が、いきなり1980年代前半に
、洗練されたアースウィンド&ファイヤー風に変わった
途端、ディスコが、日本で廃れちゃった。素人が踊れなく
なちゃったんだよね。アースウィンド&ファイヤーの
曲は、聴く、カラオケで歌うぐらいなら素人でもできる
が、あの曲に合わせて踊れ!っていわれてもねぇ・・・。




今の若い人に「踊ってた」って言うと、「エー!?C
さんが!?」と言われる。今、45歳以上〜60歳まで
の親父は、ほとんど、どっかのディスコか、パーティー
で、1回は無理やり、踊らされていると思って、間違い
ないであろう。想像すると怖いが・・・・・。
だからデトロイトの、ださいモータウン風ディスコ・
サウンドが、中年チョイ踊り親父は、好きなのだ。



この前、東京フォーラムで、アースウィンド&ファイヤー
のコンサートが開かれたらしい。客のほとんどは若者で
あったと聞く。そのほうがいい。