1週間ほど前に、オヤジが80歳を超えて、
これから、という時に、心筋梗塞で倒れた。


とうとう来たな・・・という感じだ。


L病院のICUで、心電図と酸素飽和度のモニター
をされている。IVHも栄養剤点滴もしていない。
薬は粉で口から飲んでるようだ。頭はしっかり
してる。


L病院のドクターの話は、だいたい理解できた。
3本ある冠動脈の1本の末梢部が詰まっている
らしい。心筋逸脱酵素も1000までは行かず、
意識もしっかりしてる。本人、もともと心臓弁の
疾患があり、心房細動は、50歳台からあった。
起こるべくして起こった感じだ。これくらいで
済んだのはラッキーと言える。かなり高確率で
再発はあるだろう。



心臓外科手術等に詳しい(私の会社の)A社長や
医療機器メーカーのTさん
に聞くと、早めにL病院から、M病院に転院させ、
できればNドクターにPCI(冠動脈形成術)をして
もらう様に、との事。病院名でなく、ドクター名
PCIをして頂くのが、ポイントらしい。いやはや。



現在、入院してるL病院の担当医師に、それとなく
伝える。嫌な顔していた。


あと1〜2週間が、再発のリスキーな期間なので、
その後に、再度、M病院のNドクターに、PCI
してもらうしかないようだ。
A社長は、直接、Nドクター(懇意にしている)に、
お願いして見ると、おっしゃった。申し訳ない。
ただ、当人(オヤジ)の体力や寿命というのも
あるので、名医に必要以上の無理強いは、
できないだろう。



危ない急性期を抜けて、退院できた場合、
外来から、検査入院、カテーテル治療、という
順になりそうだ。心筋の一部は壊死しただろうが、
本管さえ無事なら、高齢だし、あたふたする
ことはない。バイパスや弁置換のオペは、
年から考えても非現実的だ。PCI施行し、薬剤
溶出ステントで押さえてもらい、早めに冠動脈
形成術を、終えてもらう。

これが誰もが言う、一致した見解だ。



母親や姉、叔母から、携帯へたて続けに連絡が
入り、あせってる様子が判る。「ICUに泊り込ん
だり、病院の近くに泊り込んだりしない様に」と、
伝える。叔母(78歳)は、アルツハイマー
叔父(85歳)を自宅でみながら、「残された1人
の兄なので、Cちゃん、お願いね」と、きた。僕は
医師じゃないんすけど・・・・。



多少良くなったらリハビリをして、頭がボケ
ないようにする事が大切だろう。
要介護認定し、家の内装を作り変える。
運良く退院できれば、ヘルパーさんや訪問看護
を頻繁に使い、母親の負担を軽くしてやらねば。
どこの家でもやってる事をするだけだ。病院に
ずっと置いとけば、歩けなくなってしまうから。



昔だったらお亡くなりになってる病気を、現代
医学・薬剤は、形だけ治してしまう。その後の
当人のQOLは全くお構いなし。
ただ家族にとっては、1日でも長生きしてもらい
たい、というのは間違いない。こうなってみると。



政治は全く関係ないが、高齢でも、李とうき前台湾
国民党総統ぐらい、かくしゃくとしてれば立派な
ものだ。


全く、宗教的でない自分だが、人には寿命という
ものがあり、それは抗し難いものだ。
オヤジに最もよい医療を受けさせてやりたいと
思う反面、寿命を甘受する潔さは持っていないと。



オヤジに幸あれ