この日記で何度も書いてきたけど、過去の野球チームで
どこが強かったか(日本のプロ野球)というと、



(1)大砲が2本
(2)センターライン
(3)投手の核が一人(連投ができる)



この3点が重要で、
自分の見てきた範囲では(戦前や西鉄の黄金時代は
見てないので、のぞきます)、

(1)川上監督、牧野コーチ(故人)の巨人のV9
(2)森監督、伊原コーチの西武の90年代前半
(3)上田監督の阪急のV3


です。



この強かった3チームに共通することは、


1.大砲を2門、
2.センターに俊足強肩の選手、
3.使え減りしない投手1人(連投が効く、タフなこと)、
  投手は2枚看板が望ましいが、連投が効く投手が
  一人いればよい(今は分業制ですが、短期決戦では、
  この連投が効く、というのが非常に大切です)

をそろえていた事でした。

さらに、

4.二遊間(のどちらか)に、守備のよい選手が
必ずいること。

5.捕手は、強肩でなくても頭脳的な選手がいること。





まず、V9時代の巨人で、検証してみましょう。
1.大砲は王選手と長嶋選手
2.センターは柴田選手。高校時代、投手をやっていて、
  盗塁王の俊足です。
3.堀内投手。剛球派ではないが、連投に耐える肩がありました。
4.土井選手(故人)
5.森捕手。今更説明はいらないほどの知性派です。



次は、90年代の森西武です。
1.大砲はデストラーデ選手と清原選手。
2.センターは秋山選手。
3.工藤投手。昔は連投なんて平気でしたね。日本シリーズ
  限定ですが。
4.辻選手
5.伊東捕手



最後に、70年代の上田阪急(オリックスの前身)です。
1.大砲は、加藤選手、島谷選手(長池選手)
2.センターは福本選手。いまだに、盗塁数は不滅です。
3.山田投手と足立投手。
  阪急の場合、2人で、中2日、中3日で、短期決戦は
  回してましたね。
4.マルカーノ選手(故人)ヒット性のあたりを取りまくる
  小憎らしい守備でした。
5.ここは、ちょっと出てきません(泣)



 
ちなみに、90年代末のメジャー、ヤンキースに当てはめて
みます。
1.大砲は、ティノ・マルチネス選手、オニール選手(ジャス
  ティス選手)
2.センターはウィりアム選手
3.コーン投手とぺティート投手の2枚看板
4.ジーター遊撃手
5.ポサーダ捕手(ジラルディ捕手)




城島選手、井口選手がいた頃の王ダイエーソフトバンク前身)
も、このイメージに近いですね。
1.大砲は、松中選手と小久保選手
2.センターは秋山選手(後、川崎選手)
3.工藤投手(もう連投できませんでしたが・・・)
4.井口選手
5.城島捕手




短期決戦でも、上のチーム・イメージが有効と思います。
ただ、強すぎて、ファンが離れてしまうために、
最近は、上のようなイメージでチームを作るGM,オーナー、
監督、コーチが減ってる気はします。




今回のオリンピックみたいな短期決戦で、上のような
チームを作ることは難しいかもしれません。ただ、
うえの様なチームが存在していた時に、
単独チームで
国際大会(WBCも含む)に出してみたら?って思うのは、
野球ファンであれば至極当然ですね。



マントル、マリスのいる時のヤンキース単独チーム、

ルース、ゲーリックのいる時のヤンキース単独チーム、

王選手、長嶋選手のいる時の巨人の単独チーム、
(江夏投手と村山投手(故人)は、巨人のユニホーム
を着て頂いて)

秋山選手、清原選手、デストラーデ選手の代わりに
落合選手の西武の単独チーム、


こんなチームなら、相手がキューバとか、韓国とか
そういった問題じゃないでしょって、思いますけど。



強いチームが勝つ。
監督コーチは、強いチームを作る。


小手先はいりません。