世界大戦前の雰囲気

中国共産党政府が、日本のフジタ(ゼネコン準大手)の社員4人を拘束したというニュースが今朝飛び込んできた。フジタの社員は、中国共産党政府の要請で、第二次大戦中に日本軍が中国で作っていた化学兵器の所在を調査していたらしい。 安否が気遣われる。 中国共産党政府の次の一手で、日本が憂慮しなくてはならない事は、中国海軍の尖閣諸島付近への派遣だ。被疑者(漁船船長)を釈放した場合、中国共産党政府は、これは、日本政府が非を認め、尖閣諸島も中国の領土だと日本政府が認めたと、人民に説明、言論世論の統制をするはずだ。中国国内の世論が形成された頃、中国艦隊を尖閣諸島付近に派遣し、既成事実を作るはずだ。日本はベトナムインドネシアの様に、中国艦隊を指をくわえて、黙認するか、日本海軍を派遣して牽制するか、いまが正に正念場である。 アメリカのヤフー書き込みでは、第3次世界大戦を憂慮する書き込みが出始めた。 女房の叔父さんは86才で江田島海軍兵学校出身。「日本も舐められたものだ」の一言で、尖閣諸島問題は終わりだ。我々ビジネスマンも含んで、今の日本には、サムライも武士もいない。それが問題なのかもしれない。女房に聞かれる。「海軍作ったら徴兵制になるのよ。あんた海軍で尖閣諸島守りに行ける?」「歳がいってて町の消防にも入れないけど、義勇軍があれば尖閣諸島守りに行くかもね」「これだから男って嫌なのよ」 第2次大戦後の日本の民主主義は成熟していて健全だ。 アメリカやG8に期待しても、今回の領海紛争に軍隊なぞ出す国は1国もありはしない。もしアメリカが責任を感じるなら、フィリピンやインドネシアの島々をみすみす、中国の手に渡すはずはない。日本も、その辺はよく考えた方がいい。自国の安全は自国で守るしかない。 中国が尖閣諸島付近に中国艦船を、近いうちに派遣するのは、まず、間違いない。そこで、中国艦隊を迎えうつしかない。お互いが発砲したら、そこで第二次大戦後の平和(パックスアメリカーナ)は終わる。これが最悪のシナリオである。次に悪いシナリオは、日本が尖閣諸島の実効支配を、(指をくわえて眺めるだけ)中国に許すことだ。今後、民主党が中国に、何もアクションを起こさない場合は、尖閣諸島は中国に実効支配されるのは確実だ。 日本政府や官僚が望んでいるのは、係争地域は係争地域のまま、グレーゾーンとして両国とも手を出さない地域にしたい、はずだ。しかし、それは幻想だ。共産党政府の上部にまで、中国の領土的野心は徹底されている。温家宝の発言から、中国共産党幹部の、その決意が読みとれる。今回はまじで、日本は腹を据えてかからないと、いけない。 日本は考えうるだけの海軍力を至急、尖閣諸島付近に集結させるべきだろう。日本は、尖閣諸島を実効支配する気がなくても、グレーゾーンにしておくにしても、不退転の決意を見せなければならない。経済制裁や人的交流停止をしたところで、両国ともに逃げ道はいくらでも、ある。 尖閣諸島周辺は両国の係争区域と、中国に認識させるしか方法はない。一切の漁船運航を停止させる措置が大切だ。 ぶっちゃけて言えば、南北朝鮮、イスラエルパレスチナに横たわる非武装地域、にあたる海域を設定するしかない。両国海軍が睨みあったままで、日本は国連などに非武装海域の設定を要請するのだ。尖閣諸島周辺海域は、米英豪露加などの多国籍軍に、グレーゾーン(非武装海域)として監視してもらうのだ。 そのくらいの決意、根回し、手間をかけねば、尖閣諸島周辺海域は間違いなく中国の領土となる。 あくまで、日本が尖閣諸島に戦艦を派遣するのが前提条件だ。国際社会とは、自国領を守ろうとする国にのみ、手を貸して、助けてくれる。この事を、我々日本人は知らなければならない。 こう書いたところで、日本政府が漁船船長を釈放する、というニュースが飛び込んできた。 何で? これでは中国に間違ったメッセージを送ることになるのに………。これでは中国海軍は尖閣諸島を奪いに来るよ。尖閣諸島が中国の手に落ちるのは来年か、遅くとも再来年ぐらいか………情けない。 早急に海軍力を整備して、沖縄から尖閣諸島までの警備にあたることだ。日本にはもう時間がないよ。中国海軍はすぐ来るはずだ。 前原さんがまだ民主党にいるから、次の選挙は民主党を応援するかもしれないが、明日から沖縄周辺海域防衛の意思があるかないかで、次の政党を決める。次期衆議院選挙は靖国参拝賛成でも、自民党に投票するかもしれない。全ては、民主党が日本の防衛をどう考えて、実際に何を行動するかだ。