夏本番

それにしても暑い。今年は梅雨明けが早かったので、梅雨明けしたらいきなり猛暑になってしまった。


今年は、いわきの海岸は行かずに、会津若松市、新潟方面に短期間、子供連れで夏休みの旅行する。


飲料水、食料はあらかじめ、知人宅に送ることになるだろう。そこまで相手の気分を害して行くこともないのだが、知人も、来るならそうしてくれ、と言うので。南会津原発から160km離れて、汚染レベルは福島市の100分の1だが、仕方ない。



さて、汚染肉牛が市場に出回った問題。
これは、福島の農家、酪農家に問題もあるが、自分の見立てはちょっと違う。

東電と現政府が補償金を先伸ばしにしたり、出し渋ってるから、福島の農家はリスクをおかして出荷するのだ。実際、福島の農家は、補償金より自分達が作ったものを安くても買ってほしい、と言う。田んぼでも畑でも酪農でも、一度止めると、再度、農業に従事することは出来なくなる。土地が痩せて、生産できなくなるからだ。


その言い分はわかる。問題は、この農家の気持ちを逆手に取って、賠償補償金を出し渋る東電と政府だ。国民の健康と福島の農家のバックアップは、別次元の問題だ。


1週間ほど前、スイス政府の法律・経済諮問機関が、今回の福島原発の賠償補償金を算定した。
東電や現政府が見積もる額を遥かに超えている。
今後10年得べかりし利益分も含んで、400兆円。年間にならすと、ざっと40兆円だそうだ。
かたや、東電の見積もりは、最大4兆円で、ほとんどは政府頼み。



何を言いたいかと言うと、今後10年、農業漁業酪農業をせずとも、生計が成り立つ補償をしろ、という事。


東電も現政府も、福島原発に間抜けな対応をして失った機会利益を低く見積もり過ぎている。あるいは意図的に低く見積もっている。
国は、農家の得べかりし利益を低く見積もるだけでなく、国民が、今後失う健康も、低く見積もっている。


ヨーロッパなら、東電と現政府の対応は十分、犯罪として問えるだろう。
平たく言えば、東電と現政府は知能犯、である。