中国のテレビ放送

中国政府は、いわゆるゴールデンタイムに外国製のテレビ番組を放送できないようにする、という。この決定に僕は、「ふざけるな」という一般的な感想ではなく、中国もついに日本や韓国なみの放送規制が敷かれるのか、という感想を持ったのだ。中国にいけばわかるが、そのままNHKのニュースを垂れ流したりして、結構開放的だったんだが。 逆に日本は、ケーブルテレビや衛星放送にお金を払わないと、タダではアメリカやイギリスの放送は見れない。いわゆる、日本の番組、日本の芸能人、キャスターなどを保護する目的だ。韓国も韓流を海外に無差別に輸出しているが、国内放送で海外番組にアクセスするのは、不可能だ。 50歳過ぎの自分等がガキの頃は、二ケ国語放送などなかったが、有名な日本人声優が、アメリカ人俳優のアテレコ吹き替えをやってて、アメリカ番組ばかり見てた記憶がある。日本人の俳優や芸能人が未熟だったからではない。いまより日本人俳優や芸能人は良かったはずだ。何故、アメリカやイギリスやヨーロッパの番組ばかり、放送してたのか?
「飢えていた」からである。今の70歳以上の世代は、ある意味、太平洋戦争の生き残り。しかし、負けたアメリカやイギリスへの憧れは、我々50歳台と同じくらいだった。しかも、まだ海外旅行は解禁されてない時代だ。つまり昭和10年〜20年まで続いた、アメリカイギリス日照りの時代の反動だったのだ。
笑っちゃうが、自分がガキの頃(昭和30年後半〜40年前半)の東京地区のゴールデンタイムは、ほとんどアメリカ製だった(笑)
スパイ大作戦スタートレック、巨人の惑星、インベーダー、コンバット、タイムトンネル、ハワイ5‐O、謎の円盤UFO(英国製)、サンダーバード(英国製) などなど。挙げればきりがなく出てくる。全部ゴールデンタイムである。黒澤映画よりまず、アメリカイギリスだった(笑)。
何を言いたいかというと、当時の番組製作者や局長クラス(当時の40〜50歳台)は、今のそれが韓流かぶれの様に、欧米人、とくに米英かぶれだったのだ(笑)。
自分と同世代(50歳台)はまず間違いなく、米英かぶれと思っていいだろう。見てきたテレビ番組が、米英ばっかしだから仕方ないのだ(笑)。 中国政府が心配するのもわかる気がする(笑)。ただ、今はYouTubeとフェイスブックで、世界と繋がっていて、規制すればするほど、地下で違法番組がはびこることになる。 中国政府の目論みは徒労に終わるだろう。ただ、これ以上、韓流かぶれと秋葉お宅が増えたら困るという、中国政府の気持ちもわからないわけではない(笑)。ゴールデンタイム番組規制の話しから、今日はとんでもない話しになってしまった。