今日は音楽とその時代の関わりなど考えてみた。
下世話な話題だが・・・

この前初めてテレビでじっくりAKB48や、KARAを
見た。ユーチューブではちょくちょく拝見していたが、
生演奏・歌は、初めてであった。


特に、感想は・・・・ない。


長女は、特別彼女たちグループを好きではないし、
週に1度テレビで見るか,見ないかだが、「学校での
話題に追いつくため見ている」と、言っていた。


長女的は、アイドルを健全に扱っており、
親の立場では一安心であった。


AKB48も、KARAも、歳で言えば20台前半、
限りなく20歳に近い20台だ。


我々親父の世代で言えば、中3トリオとか御三家
とか、
話題つくりのアイドルもいたし、ぶりっ子の
聖子ちゃんや、おにゃんこクラブなど、類似する
アイドルもいた。

なので、一概に、今のタレントが幼く、
素人っぽいと、決め付けるわけにはいかない。


実際、30年前にも、素人っぽさで、売ってた
アイドルがごろごろいたからね。
ただ、一方で、ウタダヒカルの母親の藤圭子なぞ、
10台の半ばで、キャバレー回りしていたほど、
歌で生きようとするタレントが、ごろごろいた。


また、20歳前後であれば、渡辺真知子とか、
久保田サキとか、八神純子とか、矢野顕子とか、
既に、ろうたけて、
作詞・作曲・演奏まで手がけていたニューミュー
ジック歌手のデビューがこの年代だ。
荒井由美松任谷由美)がひこうき雲でデビュー
したアルバムはセンセーションだったが、まだ、
年は、はたちそこそこじゃなかったか。


考えてみたら、昔のタレント・歌手・ミュージ
シャンは、実際の歳以上に、いい曲を書いて、
実際歌っていた。


親父目線で一言言うと、今の若者は(こんな
せりふ言ってはいけないと、女房に言われる
が(笑))、どうも幼い。


クロウトが幅を効かせる音楽界でも、
いまいち、素人っぽい。だが、ある人に
言わせると、その素人っぽさが、大衆に
うけるのだと言う。つまり、自分たちも、
学校の学芸会でできそうだ、というのだ(笑)



歌手やテレビ芸人であればまだ許されるが、
政治家やビジネスマンにも、この素人っぽさ
が蔓延していて、昨今の日本は本当にやばい。


政治家であれば、権謀術数の限りを尽くして
成り上がった、田中角栄金丸信のような
政治家は現在は皆無だ。中曽根康弘のように
疑獄事件や賄賂で検察に追いつめられながらも
這い上がって、権力者になる。こんな構図は
いまの日本ではありえそうも無い。
上から下まで、業種にかかわりなく、細かい。
公務員・官僚の仕事を国民がやろうとしている。
みんながフィクサーになろうとしているのだ。
昔なら、権力者になれなかった政治家が
フィクサーになるのにね。
ちょっと話しがそれたが(笑)、



まず、テレビ界が本物の音楽家なり歌手を
発掘して、彼らを桧舞台に出す作業をすべき
だろう。


日本の技術のガラパゴス化はずっと前から
言われていたが、技術に限らず音楽も政治も
、いまはガラパゴスである。なんであっても、
もっと、世界的普遍的な価値観に基づいて、
造っていくべきだ。日本人、生理学化学物理学
ノーベル賞受賞者は、ガラパゴスな技術に対して
与えられたものではない。


原発事故前は日本がクールだといわれていた。
世界に確かにオタクは多いが、決して、
マジョリティではない。



学芸会のノリでテレビに出れる芸人・歌手は、
本物の芸人・歌手がいることで、輝くと思う。
しかも、テレビは公共の電波を使っている。
小中学校の学芸会で許される芸や歌を、公共の
電波に乗せるのは「ほどほどに」を、わきまえる
べきだろう。


10人の歌手がいれば、本物が7人、学芸会
歌手が3人。自分は3人でも多いと思うが、
このくらいの割合でいい。こうやって、歌番組を
作れば、40歳後半以上の世代が再びテレビに
戻るはずだ。



女房は、90年代の前半、特に、スピッツ
ミスチル、ドリカム、MISIAなどがヒットした
時代がいいという。


自分は、70年代の後半から80年代の前半
までの歌が最高だと思っている。この傾向は
アメリカもそうだったと、思っている。


今のように暗くて沈んでいた70年代前半
オイルショック、ドルショックで)から、
急に明るい歌が出始めた70年代の後半。
実際の日本経済のバブルは、80年代の後半に
入ってだったんだが、歌は、70年代後半から
80年代前半に名曲が集中している。


ユーミンで言えば、暗い感じの「ひこうき雲
から、
一気にメジャ−チェンジする「コバルトアワー」。


1970年後半から1980年前半の歌は、
全世界的に名曲の宝庫・デパートである(微笑)


いい歌が出始めると、経済の回復が期待できる
し、次のバブルも予感させる。しかし
まだ、全世界的に、いい曲が生まれる雰囲気
がない。なので、バブルは、まだ先の先である
(笑)。


若い人へ:
希望の時代を体感したければ、1970年代後半
から、1980年代前半の全世界の歌を聞きなさい。