一週間ほど前、韓国のネットニュースから「古代朝鮮にあった
任那日本府」が考古学的に否定された、という記事があり、
興味をそそられた。


自分らが、小学生・中学生の頃は、社会科の教科書にしっかり、
大和朝廷の権勢が5世紀から6世紀にかけて、南朝鮮に及んでおり、
その出先機関が「任那日本府」と呼ばれる。好太王碑文(高句麗)や、
日本書紀、中国の文献に裏付けられている、と教わった。



さらに、昨今のDNA調査法や炭素年代測定など、いろいろな考古学
のハイテク測定で、南朝鮮(旧任那日本府)周辺で見つかった
勾玉(マガタマ)はほとんど、新潟県産ということだ。
もちろん、大阪で見られる日本式の前方後円の古墳が、ここに
多いことも任那府を裏付けているみたいなのだが・・・・



自分は、歴史家でも考古学者でもないので、アレだが(笑)、
こういう大それた発表はもっと、深く突っ込んだ研究後に
発表したほうがお互いの国のためになると思う。



中国でも、韓国でも、経済的に豊かになってきているが、
歴史の史実とナショナリズムは別物だから。こういう東アジアの
考古学的なフィールドは、マスコミにいきなり出さずに、
その道の学会で、大いに論議してもらいたいものだ。



いろいろ調べてくると、「もともと天皇家任那府周辺に
いた朝鮮人で、その帰化人が大和朝廷を作ったという説を
唱える日本人学者もいる。いわゆる日本書紀より古い
古事記に出てくる出雲周辺の渡来人たちの子孫を駆逐して
大和朝廷の礎を作った」という。さらにこの方は、
百済に援軍に大和朝廷が大軍を送ったのも、南朝鮮
日本皇室祖先のゆかりの地を奪回したかったからだ」
という、ショッキングな内容だ。
この人は、どうも学者らしいのだが、自分はそんな説は
初めて聞いた(笑)。


とにかく、捏造ばやりの昨今。何でもありの様相だ。