中国政府は日本に南シナ海の問題に首をつっこむなと、
警告しているようだ。

フィリピンとベトナムは、海上自衛隊に軍事協力の要請を
求めているらしい。

尖閣諸島の中国との問題も含んで、南シナ海、とくに
南沙諸島での領有権の問題は、日本にとっては対岸の
火事ではない。


ここでの問題は、
1.アメリカのプレゼンスの低下
  特に、経済や自国国債を中国に握られ、容易に中国問題に
  関与できなくなっている。

2.英仏ほかヨーロッパ諸国のプレゼンスの低下
  EUの財政危機で、自分たちの頭のハエを追うのに精一杯

3.ロシアのプレゼンスの低下
  EUと関係の深いロシアも経済の不調を脱しきれず、
  自国の反対側にある問題には首を突っ込みたくない。


消去法で、日本に中国への牽制役が回って来ている。

日本も将来を見据えるなら、東南アジア・南アジアの
市場拡大を睨んで、中国とこの地域で距離を置いて
牽制役を引き受ける方がいいかもしれない。


経済的に言っても、1国の中国だけを相手にするより、
長い目で見れば、東南アジア・南アジア諸国から
受けるメリットの方が大きい。