対豪戦 1‐1 ドロー

結果的に見れば、アウェーのドローなので、良かったかな。
自分は後半しか見れなかったが、オーストラリアにも日本にも、決定的なシーンが2っ3っ、あった。

今のオーストラリアには、日本DFが振られて崩されて、やられるシーンはあまり考えなくていい。2006年のW杯では、日本が疲れて足が止まった時、チェックが緩くなった時に、ぼっかり真ん中が開いて、ミドルシュートを決められた。

今回の、オーストラリアは、 1、 コーナーキック→頭で あるいは、こぼれ玉を混線から決められる。
2、 フリーキック→頭で または、そのこぼれ玉
この 2っしかイメージできないし、実際、一番ひやひやしたのは、彼らのCKだった。
韓国代表もパスサッカーに変わってなければ、一番恐いのは、彼らのCKとFK。世界的に見ると、セットプレーが脅威なのは、高さ・打点が高くフィジカルが強いチーム。イングランドがその最右翼だ。
ユーロの対フランス戦の先制点も、ロングフィードにフィジカルの強さで一点であわせたゴール。今の日本選手には真似の出来ない芸当だ。

話しが脱線したが、まだまだ、ロングフィードを一点であわせるサッカーも主流なので、日本のDF4人のうち3人はフィジカルの強い選手を入れたい。2002年W杯のブラジルは、ロナウドばかり話題だったが、DF陣は高さとスピードを兼ね備えていた。

次戦のイラク戦は9月。吉田選手が帰ってくるので、多分、伊野波選手と吉田選手がCB。病み上がりと新人では心もとない。あと2人新たにCBとSBを選出したらどうか?ドイツのシュツッツガルト、岡崎選手の同僚の酒井選手をSBで呼ぶべきだろう。幸いまだドイツ代表(母親がドイツ人でドイツ代表可能)には呼ばれてないと聞く。CBには、もう一枚、高さとフィジカルの強い選手を探すべきだろう。今のDF陣では、たとえブラジルW杯に行っても、放り込まれるサッカーには苦戦を免れない。
長友選手は外せないとして、残りのDF陣3人はもっと高さとフィジカルを備えた選手がよい。

豪のFKやCKを、だいたい、本田選手と前田選手が頭でせっていた。これでは駄目だ。
SBも含めて、DFの4人が、頭でせってファーストボールをクリアしなければならない。

オーストラリアくらいのレベルのチームは、日本の弱点(DFの低さ、フィジカルの弱さ)を90分間ついてくる。

今の日本チームは攻撃型のチームだが、ハイボールロングフィードにDF陣が弱いという欠点がある。

ジーコ監督のイラクは9月に、オーストラリアが昨日やった中盤を省略したサッカーをやってくるかもしれない。イラクは日本と同じパスサッカーだが、日本が苦手なサッカーを仕掛けてこないとも限らない。

攻撃陣は、2010年W杯の場合、まだ香川選手は若くて不出場。長友選手も今のような攻撃力はなかった。本田選手の一枚看板だった。しかし、相手に大量失点する匂いはなかった。CBにツーリオ選手と中澤選手のツインタワー。控えに岩政選手もいた。今野選手、駒野選手はSB的な役割。岡田監督はまず、守備ありき、だったからね。

2014年W杯までにはまだ、2年ある。
日本のDF、とくにCBは痛い目をみて、しっかり経験すべきだろう。しかし今のDFは幸せだ。今の日本代表は攻撃力があるので、多少の経験(失点)を許してくれるから。
FWやMFが頭でクリアしなくてもいいように(攻撃に専念できるように)、日本のDFは率先して頭で競らなくてはいけない。

2010年W杯では、ツーリオ選手と中澤選手のうちどちらかの頭で(笑)、クリアしていた。
今の日本代表のDFは、まだまだである。しかし、若いので伸びしろはあるだろう。そこに期待したい。

日本が2014年W杯で優勝したいなら、長友選手以外の3人は、高さとフィジカルを備えた選手を選ぶことだ。1998年のフランスしかり、2002年のブラジルしかり、2006年のイタリアしかり。どのチームのDF陣も、自軍のCKを、ヘッド一発で決められる、高さとフィジカルをかね備えていた。
香川選手と本田選手だけでは、2014年は良くて、ベスト16止まりだろう。