政治家は歴史学者でも、考古学者でもない。
どちらかと言えば、心理学者であろう。



どの国の政治家にも言えることだが、
自分の時代でもない時代のことを、さも、
自分の利益として引用したりするのは、
まちがいであろう。



政治家にとって大事なのは未来である。



膠着した領土問題、そこに付随する諸問題、
すべて、

1.実務的に解決する
2.友好的に解決する


この2点である。



そう考えると、周恩来トウ小平は偉かった。
田中角栄大平正芳も偉かった。



解決できないことに関わりすぎると、他の
大切な諸問題にまで影響が及んでくる。



日本も、中国も、韓国も、政治家は2世や3世
ばかり。そりゃ、過去しか大切じゃないわな。




1.友好的に、そして
2.実務的に



政治家の腹の中はどうでもいいのである。
一般人が、気持ちよく生活し、外国で気持ち
よく経済活動をできるようにするのが、彼らの
責務なのだ。




守るべきは守るが、外交は友好的に、実務的に、
未来志向が基本である。過去を忘れてはいけな
いが、過去より大切なのは、未来である。




と書いたところで、大陸の新聞に、沖縄の主権が日本にないという報道。どうしても太平洋に出たい中国の野心はわかるが、まだ台湾とて共産党のものではない。



沖縄が中国領という詭弁を弄するなら、清国から戴いた青島、膨湖諸島、さらに、旅順、大連、広義で言えば台湾まで日本領ということになる。




1945年体制を他国に求めるなら、自国にも適応すべきだろう。実際、1945年以降で、領土を拡張した常任理事国は、中共だけである。



東トルキスタンチベットを併合し、いままさに、ベトナムとフィリピンから経済水域をむしり取っているが、日本から同じようにむしり取ることは不可能だと思う。




共存したいなら、中国も韓国も、我々も友好を語るべきだ。
戦争するのは簡単だが、勝者も敗者もなく、お互いが傷つくことになるからだ。