今日の新華社経済ニュースによると、中国にもメタンハイドレート
数百億トン埋蔵されているとのこと。
黄海周辺と内陸部(西部)にあるらしい。



日本のメタンハイドレートと、レアアースが経済水域内で発見
されたことが、中国の地下資源開発の多様化を促して始めて
いるようだ。
この記事では、日本の技術力と開発の展望、中国の今後の展開を、
事実関係に基づき淡々と述べている。80%は日本の開発の
歩みを紹介しているフェアな記事だ。



大陸は今、高度成長による環境破壊と同時に、経済発展・地下資源
確保・食糧確保という問題を抱えており、彼らの真意を正せば、
外に向かう拡張主義は、大陸内部の飽和状態の打破を反映している
と言っていいだろう。



今は、領土・領海問題に限局されているが、長い目でみると、
中国問題とは、「世界の食糧問題」「世界の地下資源問題」
「世界の環境問題」「世界のエネルギー問題」と
置き換えられる。



その本質的な部分が露骨に顕れる時期も、迫っている。



そして、中国の次は、インドが、同じような問題を提起
し始めるはずだ。幸い日本はインドから離れているが、
50年後のインド周辺諸国は、いまの中国が引き起こす
問題に悩むはずである。



中国の拡張主義を、地球規模で俯瞰してみると合点がいく
ことが多い。韓国については、その範疇にはないので、
なぜ中国と同じ行動をとるのか、自分には良くわか
らないが・・・・・。



韓国の大統領が米国に行って、日本の首相の批判を
大統領に訴えたというが、李明博大統領の竹島訪問
以来、日本と韓国の相互協調性はほとんど無くなった
といえるだろう。韓国の場合、円安ウォン高で、
株価や輸出も芳しくないが、
言った言わないという言葉遊びにかまけている余裕は
ないはずで、それは日本も同じだ。




韓国は自国の生き残りを軍事面では米国に、経済面
では中国に鮮明にシフトさせた。日本政府も企業も
まだ、中国より韓国に金融面・技術面での恩恵や特権を
与えているが、その辺も、今後は減少していく
かもしれない。外交面では、対韓国、対中国は
ますます厳しくなるだろう。
対中国は台湾を窓口にし、対韓国はアメリカを窓口
にすればよい。外交で、必要以上にアジテーション
するのは政治家の仕事ではない。昨日も書いたが、
1に友好、2に実務、である。これは日本の安倍
さんにも言えるが・・・・
対中、対韓に対する軍事力は、あからさまに言葉に
出す必要も無く、水面下で静かに増強すればよい。
あくまで、
外交の基本は「友好」である。



昨年末から今年度のかけて、韓国に行く日本人観
光客がかなり減ったらしいが、政府や民間は、
腹でどう思っていようが、友好を演出しなければ
韓国旅行は増えないだろう。まぁ、韓国自身が
日本抜きで、大陸と全てを回せるなら、それは
それでいいだろう。我々日本人が敢えて指示する
立場にはない。



同じアジアにも日本を必要としてくれる国々が
ある。そういった国々との友好が日本には
必要となるのだろう。「反日」を国是とする
なら、中国韓国とは、表面だけ付き合えばいい
のだと思う。



どこの国の政治家でも同じだが、ヒットラー
じゃないんだから、民衆をアジテート(先導)
し、洗脳してはならない。



日本、韓国、中国の3ヶ国に言えることは、少し
落ち着いて、どのような攻防が水面下であろうとも、
政治家は表面では「友好」を語るべきだ。



嘘も100回言えば本当になるなら、
アジテーションより、フレンドシップを
政治家は選ぶべきなのだ。



田中角栄大平正芳が北京に行くまでは、
日中友好条約がどのように調印されるかは、
全く不明だったという。
周恩来が、「日中戦争賠償を放棄する」と
言ったのは、
台湾の大陸への帰属を日本がほぼ認めたからと
も言われている。



尖閣諸島の領有権など、台湾の帰属問題に
較べれば小さい。
その文脈から言えば、日本は台湾の独立を表立
って支援は出来ないだろう。


尖閣諸島は、
一旦、棚上げし、漁業協定を3ヶ国で、さらに
バージョンアップして締結するのが、3国の
友好を醸し出すことができるはず。尖閣諸島
帰属問題は後進に譲り、まず、実務的に、
各国の漁業水域を策定する交渉を、近々に
始めるべきだ。官僚ではなく、政治家主導
行うべきだ。当然、今の政情では中国は乗って
来ないだろうが、乗って来れるような友好的な
雰囲気を醸し出す必要はある。