1990年代から人々が情報や意見をネットで共有するように
なり、ますます「血で血を洗う意見交換」が日常的に行われ
るようになった。




リアルな世界とバーチャルナ世界の衝突とも言えるのだが、
ネットの発言権が増せば増すほど、リアルな世界が歪められる
危険性がある。



発信されたニュースや情報源は、受け取り手の前で勝手に加工
され、真実を歪めて一般の受け手に配信する。
こういった情報加工はどの国でも日常的に行うようになった。



我々が発信するニュースもどこかで加工され、世界からやってくる
ニュースも我々の大多数が受け入れられるように加工する。



「双方向の情報加工」である。




この情報加工への処方箋は、


(1)リアルな世界で確信する
(2)生の情報をゲットする(現地語でゲットする)


この2通りが必要になる。



留学してみたり、ビジネスで現地を訪問し現地の人と話す。
外国語に堪能になり、ネットも現地発の言語でアクセスする。



こういった事が、全世界的に行われれば、「ネット 対 ネット」
でなく、平和が訪れる。彼らばかりが悪いのではない。
我々自身も、まだまだ足りないのだ。



今の、ニュースは何かたりないと思っていたが、現象を述べる
ばかりで、真実を語っていないので、食い足りないのだ。




情報を発信するのがビジネスの方は、毎日、何かを発信しない
と、給料がもらえないのかもしれないが、どこの国の記者にも
言えることだけど、「真実」または「真実に限りなく近い」情報
を発信してほしいものだと思う。




国際問題でも、どこか遠くからネット経由で言いあわず、お互い
討論会などで、腹蔵なく話した方が解決の糸口になる。
相手を貶める道具としてしかネットやニュース発信をしないなら、
未来永劫、理解を深めることはできない。




ネットでますます遺恨が増幅される環境を作って、どうにも
ならない場所に追い込み、追い込まれる。



政治でも、ビジネスでも、(1)リアルな世界(2)生の情報
この2点に尽きる。


どうしても、我々は情報過多で、解ったと錯覚してしまう事が多い。
自省しないといけません。