開会式は非常に芸術性が高く、近年まれにみる
美しさだった。


やはりロシアは、ドストエフスキーの国。芸術に
関しては超一流だ。



自国開催で自国の応援は良くある光景だが、
ロシアが絡まない試合では、日本に対する応援が
多いのは、「なるほど」と頷けるところがある。
311の地震の時も、ロシア本土からの気持ちの
こもったメッセージは多かった。不思議なもので
ロシア人にとって、日本人というと、広島長崎
の原爆・福島の事故というイメージで「被害者」
になっている。国民への教育で、原爆をどう
捉えるか・・・・・これは、米中韓とは大きな
違いがあるようだ。心情的に共感のある部分は
日本も大切にしなくてならないだろう。




スノーボードを見てみた。予選の成績や、時間
を競う種目ではないようで、1発勝負の難易度
の高い技を決めたアスリートが上位にくる。
日本の角野選手はワールドカップ総合優勝者で
メダルを期待されたが、8位。ちょっと不運
だった。予選をぎりぎり通過したため、12人の
決勝では1番スタート。この辺もアルペン競技
とは違う。スキーのアルペン競技はタイムを競う
ため、雪質がよい1番2番スタートに、上位者が
滑る。スノボー相対評価の競技だから、どう
しても早い滑走順位の選手は不利になる。
角野選手が基準になったため、後続の選手は、
角野選手より、よい技を出せばいいからだ。さらに、
1番滑走の角野選手の印象はどんどん薄れていく。
フィギュアスケートも同じで、実力のある選手は
後ろで演技をする。ジャッジの記憶も新鮮で、
後ろの選手ほど有利になる。




上村選手もおなじだ。ぎりぎり予選通過したため
滑走順位は1番目だった。
アメリカの選手は何回かミスもしたが、滑走順は
最後。ということは予選トップ通過である。やはり
予選から持てる力を出し切って、より良い滑走順
をとらないと、この手の相対評価の種目は不利に
なる。




それにしても、スノボーの技の名前が面白い。
グーフィー・ポジション」とか「コーク・スクリュー」
とか・・・・・直訳するとかなり問題のある言葉
が多くて笑える。選手たちも、いわゆる「ハンケツ」
ティーンエイジャーばかり。悲壮感はなく、技が成功
しても失敗しても、ゴールではハイタッチ(笑)
オリンピックを見てない感じが実にすばらしい。



今回のオリンピック観戦の成果は、スノボーが、
これほど面白いのかと感じた事だ。




アルペン競技が楽しみだ。いつから始まるのか。
最近見てなかったので、どんな選手が出てくるか
非常に興味深い。
ステンマルク、トンバ、オーモット級の選手が出て
来ることを期待したいね。