あと1ヶ月でブラジルのWカップが始まる。
日本代表も発表された。

ザッケローニ監督のスタイルはイタリア時代から
変わっていない。いや、変われないのだ。

先日の欧州遠征でオランダ、ベルギーに見せた
試合が本物なのか、コンフェデレーションで
破たんしたバックラインがW杯本番で露呈するのか、
見ものである。


日本の弱点は言わずもがなのDFで、故障明けの
吉田選手や内田選手、高さの足りない今野選手、
長友選手に頼れるほどW杯本戦は甘くないと思う。
潰し屋の細貝選手、もう一人、保険で高さのある
(経験のある)DFが欲しかった。
南米のコロンビアはパス回しでも日本を翻弄できる
ので、ロングボールは多用しないだろう。しかし、
コートジボアールギリシャは、徹底的に日本の
弱点の高さを突いてくるはずだ。2010年のW杯は、
たまたま、ツーリオ選手と中澤選手のツインタワー
が、ロングボールをことごとく跳ね返していてが、
今回のDFのメンバーを見ると、3戦で何点かは、
セットプレーでやられるはずだ。それでも、
1点でも攻撃で上回ればいいという監督の考え
なのだろうか?バランスを欠くメンバーの様な
気がするのは自分だけだろうか?



コンフェデレーションズカップでも、前回の
欧州遠征でも、日本がリードして勝ちきる場面で、
相手を押さえられないDF陣に問題を感じるのは、
自分だけではないだろう。
4−3、3−2で勝っても、2−1、1−0で
勝っても同じかもしれないが、リーグ戦の予選
には引き分けというものが存在する。勝ち点1
が決勝トーナメント進出を左右することもある。



それでも、日本の攻撃陣が仕事をすればいいの
かもしれない。そうだとすれば、英国やイタリア
で、調子のでない香川選手や本田選手は大問題だ。
Wカップでは旬の選手を使うべきだろう。
調子のよい岡崎選手、大久保選手、大迫選手を
多く起用すべきで、本田選手、香川選手、柿谷選手
は名前だけで多用すると、あっと言う間にリーグ戦
敗退の憂き目もあるだろう。2006年のWカップでは、
ジーコ監督は最後までコンディションの上がらない
中村俊選手にこだわって、失敗した。2010年の岡田
監督は、調子のよい選手にこだわって成功した。



監督の本当の器が問われるのがW杯だ。