7月に日本で、映画「インディペンデンス・デイ 2」が
公開されるらしい。

前作は、確か911の前だったから、20世紀中(笑)
だったような気がするが定かではない。


前作では、大統領が、いわゆるネバダ州の
「エリア51」に行き、秘密裏に、ロズウェル
墜落したの宇宙船から回収したエイリアンの人体実験
(宇宙人実験?)をやってたシーンがあった。


「エリア51」は今では全世界的な観光スポット。
近くのハンバーガー屋には「エイリアンバーガー」
も売っているらしい。エイリアンの肉ではなく(苦笑)
何の変哲もない、ただのハンバーガーである。



アメリカ映画では、(1)エイリアンがしっかり顔だし
して、地球人にコンタクト、あるいは攻撃する
パターンと、(2)地球人とエイリアンが間接的に
コンタクトや攻防する、2つのパターンがある。



「インディペンデンス・デイ」は(1)のパターン
だ。約9割は、エイリアンの所在をはっきりさせた
映画が多い。(1)のパターンの方が駄作が多いね(笑)
スピルバーグ監督の「宇宙戦争」はどちらかと
言うと(2)に近い。大型のポッドとか、奇妙な
エイリアンが地下室に侵入するシーンはあるが、
エイリアンを敢えて地球人とコンタクトさせない
設定にしているため、視聴者の恐怖心に訴えて
見応えのあるシーンを演出している。カール・
セイガンの「コンタクト」も、ベガの宇宙人を
敢えて、ジョディ・フォスターの父親という設定
にして、「夢」ファンタジー風に描いて印象深い
シーンを作っている。



我々は不思議なもので、形がある敵・エイリアンに
対しては、各自の捉え方だけで、形がある敵を
認識できて恐怖心が薄れるが、形がない敵には
必要以上に怖れる習性がある。この脳の機能を
うまく利用した作品がSFでは傑作になると思って
いる。



もうひとつ、絶対あり得ない設定は、衛星・
彗星が地球にぶつかったり、火山が大爆発する、
エイリアンの宇宙船がやってくる等・・・
という設定の映画で
(例えば「ディープインパクト」「アルマゲドン
「2012」などなど・・・)
国際的な宇宙機関(たとえばNASAなど)が、
いついつの何時に、どこに彗星が衝突するとか
地球に破滅的な事態が起きるとか、
全世界の民衆の前で、堂々と、発表する
が、
そんなことは、以前も今後も、
「絶対にあり得ないこと」です。




なぜかと言いますと、そんなことを全世界の民衆に
発表したら、
その日から、全世界が無秩序状態になって、
支配層は、被支配層を支配できなくなるからです。
そんなナイーブな発表は絶対あり得ません。



ですから、例えば、彗星が地球に衝突する大事態
が、前もってわかっていても、
大々的には、絶対に発表しません。
ただ、アマチュアの天文家がその彗星を発見して
いろんなメディアを通じて発表するので、
地球衝突までに時間がかかるものについては、
世に知られることになります。しかし、
発見しきれなかった彗星については、事後承諾、
津波がやってきて初めてわかる。




日本人なら常々、大地震がやってきて大津波
来るという前提で生活していますが、
他の国々は違います。
Xデーがわかれば、パニックになり、略奪、婦女
暴行強姦、殺人が多発します。



「デープインパクト」のように1年前から
彗星衝突を発表して、地球上が平穏なはずは
絶対ないのです。



先の世界大戦でも、
終戦前夜のベルリンでは、ほぼ90%以上の
婦女子がソ連兵に強姦されていますし、満州
引き上げ時でも、日本人婦女子のほぼ半数以上が
ソ連兵に強姦を受けており、

どんな形態であれ、
悲惨な状況下で、通常の行動ができる人間の
方が少数派。1%にも満たないのが実情です。



パンドラの箱」を開けないこと。
これが支配層の発想なのです。