以前見たTVと新聞に、高次脳障害について説明していた。
一般的にはあまりよく知られていないが、日本には30万人
近くいるらしい。いろいろ病状や環境のちがいがあり、
一概にはコレコレとは言えないが、要約すると、
  「脳梗塞などの脳血管性障害や、交通事故などで脳に障害
   を持った人が、治療後にもまだ現れる機能障害」
という感じです。

脳と言うのは複雑な器官らしく、昔は、脳細胞は再生しないとか
言われてましたが(今はそうでもないらしい・・・)一度障害を
受けるとなかなか、障害を受ける前のレベルには到達しないらしい。

以前TVで見た放送では、交通事故で頭をぶつけた若者が、治療
退院後、一般社会に復帰したものの、実際今しゃべっている事は
よく覚えてるのだが(ひとつひとつの事実は良く覚えているの
だが)、翌日になると、前日までの事をすっかり忘れてる、
こんな感じでした。彼は、人とあった時、自分と会った人との
会話を逐一、手帳に書き留めていました。そうしないと、予定や
アポの内容とか、時間がたてば全く忘れてしまうらしいのです。

彼の母親やハローワークの方々は、「一見、普通に見えるこの子
ですけど、一個一個の事実を繋がりあわせる事が出来ないのです。
仕事をする時に一番大切な能力=事実を繋がり合わせて発展させ、
そこからアクションを起こす=が決定的に足りなくなってしまい
ました。仕事を見つけるのが大変なんです。etc」


その番組を見た前後に、やはり日経新聞の記事に、同じ様な事が
書いてた。うちのカミサンも読んでて、「おばあちゃん(義母)、
これと同じだね。」と、記事の切り抜きを差し出された。


この高次脳機能障害は厄介です。一見、正常に見えるから尚、
厄介な面があります。身体的、言動的に、一目瞭然でおかしければ
治療の対象になりますが、悪く見えないから、ボケたんだろう、
ぐらいで済ましてしまいます。実は、脳の障害がそうさせていた
んです。
周りの家族は腹立たしい事もあります。寝たきりも大変ですが、
中途半端も結構つらいものがあります。


脳機能障害についてはまた後日説明を・・・。