甥っ子(姉の息子)が実家に遊びにきたらしい。薬科大3年で、いよいよ
勉強が大変になってきたらしい。僕の昔の部屋に泊まり、検査の本5〜6冊
もっていったらしい。「叔父さんもアメリカ留学したから、自分も行きた
い」と姉に漏らしているらしい。姉は、「大学院を日本で卒業する事。
留学するなら、日本の大学院には行かせない。」と、いったらしい。
実家の母から電話で聞いた。姉も、いい言い方したな。
留学の時期云々はよく言われるが、ちゃんとアイデンティティ(identity)
ができてから、20歳以降の留学を自分は勧める。自分の子供にも・・・・・。


臨床検査技師なので(仕事は全く違うが)、健康診断について、よく検査
項目について質問される。主に家族からだが。はっきり言って、検査項目
に異常がでたら、かなり当人の自覚症状は激しいはずだから、自分の症状
に耳を澄ませなさい、って分けわかんない事言って逃げているが。


長島前巨人監督が脳梗塞になって、リハビリしてて、うまくいけばアテネ
に・・・なんて論調がマスコミにあったけど、実際これはあまりに脳梗塞
等の機能障害について無知だなぁと思った。高円宮様がお亡くなりになった
際、殿下はテニスの最中で、突然VF(心室粗動)に襲われたとの事。
VFは致命的です。長島前監督は、頻繁にAF(心房細動)を起こして
いたとの事。AFにより、心血管内に血栓凝固を生じ、その血栓が、動脈
を通じ脳に飛んだ、・・・・この程度の説明なら、医療関係者ならでき
ます。
取引先の業者さんは、2〜3年前から、設置型徐細動器(AED)に目を
つけており、今はほとんどの施設、学校、ホテル、公共機関が設置し始め
て、ウハウハ儲かってる、との事。メーカーは人助けと、ニーズで動き、
患者がいらっしゃる事が喜ばしいという現実・・・・悲しいですけど。


今は心臓関係が一番発展している分野かもしれない。長島前監督を
襲ったAF。今は、埋め込み型ペースメーカーに、徐細動器の機能を
付けて、AFやVF、主にAFのコントロールをする機械があるらしい。
いやはや進んだものだ。ただ、AFを感知できるのは、実際のイベント
が起きても、20〜30%くらいらしい。


臨床検査技師として心臓関係に係わる検査は数多い。心電図、ホルター
心電図、トレッドミル検査、心エコー、心血管カテーテル検査などなど。
検査をするのは技師で、患者さんへのムンテラ、治療はドクターと、
はっきり分かれています。
今は、アメリカのメーカーで、2〜3社、3次元のCTで鮮明に視覚化
できる診断装置を開発販売しており、そこの株価はうなぎ上り。
メリットは、非侵襲的診断。簡単で、患者さんが痛みを感じないという
ものが、ウリです。アメリカの場合、テレビの「IR」を見ると、病院
はしっかりした感じですが、実際、エマージェンシーはしっかりして
ても、日本の様に患者さんは、病院へは行かなかったようだ(80年
当時)。じゃあどこに行くかというと、フィジッシャンズォフィース、
開業医の所に行くみたいだった。今は知らんが。
アメリカでは、患者さんが心筋梗塞と知らずに、よく開業医のところに
行き、診断と搬送が大変だったらしい。そこで10年前頃から、
BIOSITEというメーカーが、簡易型(机に乗るくらいの大きさ)の心筋
梗塞判定機械を開発し、今はほとんどの開業医が、これを備えている
らしい。らしいと書いたのは、文献を読んだだけで、実際、見たわけ
じゃあ、ありません。
この会社の株、右肩あがりでしたが、最近、かげりが見えます。市場の
飽和状態。全米開業医がそろそろ、全て、機械備えたんですかね。
日本のあるメーカーが、このBIOSITEと同じような機械を、売ってました。
一昨年、どこかの学会でみました。ただ、機械自体が大きく、汎用型
ではなく、大病院に備える機械らしい。これじゃ意味ないのに・・・。


今日は長くなったので、検査関係はまた後日の日記にて。