5年ほど前、ためしにTOEICを受けてみた。その半年ほど前に
カミさんが受けて、860点取ったのに対抗し、実力を見せ
つけてやろうと受けたが、830点ぐらいで、見事に返り討ち
にあった。「テストはやっぱ、対策だよなぁ〜。必ずしも、
その人の実力は反映しないから・・・・」と、負け惜しみ。
女房はニヤニヤ笑ってたな。


1979年当時、アメリカの大学に願書を出す時、確か、
TOEFL(アメリカ大学留学の外国人用英語力検定)で、
530点だった。どうしても最低ラインの520点をクリア
できずに、半年から10ヶ月くらい、留学に待ちぼうけを
くらった記憶がある。その間、TOEFLを2〜3回受けたはず。
高校は一応進学校(国公立に50人、医学部に10人くらい)
で、高校3年時には、旺文社、その他の模試で、英語では、
校内で常に、1〜5位くらいだった。それでもアメリカの
大学にいきなり入ったものだから、はじめの1年は、聞き取り
が全く駄目。数学とか物理とか、工学とか、その辺の科目を
選択的に取って、お茶を濁してた。留学し始めて、1年くらい
たって、テレビの話が、雲間から太陽光線が差し込む様に、
いきなり90%わかる様になった。


英語の学習には、今はいい時代になった。自分の高校時代には
インターネットはないし、DVDも教材も不足していて、やるなら
自分でやったら、みたいな態度だったよね。先生方が。
仕方ないから、ビデオにNHK教育夜700からの、英語の
スキットなんか録画したり、実際ビデオも普及してなかった
から、NHK教育をテープにとったり、FENをテープに取ったり
してました。ビートルズ英米系の歌手の歌詞を勉強したり
、それぐらいだった。まだ、貸しビデオもあまり普及して
なかったから、洋画も見れなかったしね。
当時、有名な英語の使い手は、松本道弘氏(関学の講師)、
国弘正雄氏(上智教授、以後国会議員)だったな。彼らの
ディスカッションを、よーく研究してました。


今は本当にいい時代だ。インターネットで、アメリカのMSNや
ESPN、YAHOOにアクセスすれば英語の記事だけでなく、ビデオ
(動画)で、ニュースさえ、英語で聞ける。ただ、CPUと
ハード、通信手段は、それなりのものを揃えなきゃ駄目だけど。
新聞だって、アメリカから帰国当時、USA TODAYを見るなら
丸善に行かなきゃ駄目だった。今なら、瞬時で、そこそこの
新聞、インターネットで読めるから。逆に、便利さのありがた
みがわからないのかもしれない。これだけメディアが豊富な
のに、英語学校や英語予備校みたいのが、乱立してるもんね。



私が若者で、英米大学の留学を検討し、(仮に、高校3年の
英語レベルで、偏差値が50以上なら)次の方法を試します。
     
    ①ビートルズとフランクシナトラを聴く(古典的な英語
              の節回し、韻の踏み方を学習する)

    ②ESPNのスポーツニュースをネットで見る
             (アメリカ人固有の表現に慣れる)

    ③松本道弘氏か国弘氏の、英語関係の書籍を読む
             (プロの英語道に接する)

    ④TOEICTOEFLの問題集を解く
             (出題者の意図を知る) 
   
    ⑤流行の米・英の映画を借りてきて見る
             (かの地の概要を知る) 


こんなところでしょうか。でも自分が進める方法も結構、金が
かかって、面倒かもね。やっぱ予備校に通った方がいいかな〜。 
親の立場からすると、「余計な出費すんじゃねぇ!」って言いた
くなるよな。結果オーライか。成果が上がればよし。





燃えよ英語!―わが英語人生 青春篇
國弘流英語の話しかた