鳥インフルエンザは、英語で、avian fluというが、そろそろ
鳥インフルエンザのワクチンが、一般市場に出回るという
ニュースが、英米雑誌に出ていた。(今現在、我々が11月や
12月に打つインフルエンザワクチンは、鳥インフルエンザ
ではない)


自分は、投資家の視点で見ているが、このワクチンが出回れば
、現在、鳥インフルエンザに効くとされているタミフル
製造元のGILEAD SCIENCE社、販売元のスイス・
ロッシュ社、日本での供給元である中外製薬の株価が、今まで
のような、上り一辺倒のトレンドは描けないだろう。(ロッ
シュは、タミフル販売の利益は、当社の一部分でしかないため、
株価への影響はあまりない、というのが一般的な考えでしょう。)


鳥インフルエンザワクチン開発中の会社で、先頭を走っている
のは、英国系のグラクソ・スミスクライン。今年度末にも、一般
市場への供給を考えている、との事。既に、数100名規模の
人体での治験をヨーロッパで開始しているとの事。2番手は、
フランス系の、サノフィ・アベンティス。3番手以降は米系の
会社で、CEL−SCI社、メディイミューン社、カイロン社
,NOVAVAX社等で、どれも決め手を欠く状況。
小規模な開発会社にも、名の知れた機関投資家、ファンドが
開発をバックアップしていますが、やはり最後にものを言う
のは資本力キャッシュフロー。開発競争の順位は、グラク
スミスクライン、サノフィアベンティス、カイロン、メディ・
イミューン の順と考えるのが妥当でしょう。


私自身、これらの会社の株を買いたい気もしますが、利益は
限定的で、100倍株ではないですね。あまりに、メジャー
すぎます。機関投資家などが20数社ついていれば、個人の
利益は知れたものでしょう。他の2社(CEL-SCI,NOVAVAX)への
投資も(夢を買う意味で)考えられますが、これらの会社は、
あまりに規模が小さすぎて、買収されるはずですので、適度に
買って、値上がりを待って、買収される前に降りるのも一手です。


薬の会社で大儲けしようと考えるなら、胃腸薬とか、高血圧の
薬とか、大衆薬品で強い会社の方がいいと、僕は思います。

AVIAN FLU の話でした。