株価が、割高か否かの指標に、PERとPBR
がある。


EPSは収益を1株あたりに割り当てたもの
なので、収益が上がっている企業については
それなりの数字がでる。PERは、時価(株価)
をEPSで割ったもので、収益に見合った時価
であるか判断する指標にはなる。


この日記では何度も書いてきたが、
過去10年のEPS,PER,ROE,発行済み株数、
株主資本などの推移から、平均値を出して、
今後10年の株価を予測する。これは、
バフェットの銘柄選びの基本的な部分。


こういった作業を続けていると、得てして
大企業中心、優良企業中心の銘柄選びに
偏ってしまう傾向がある。



僕は日本株はあまりやらないので、
日本株についてはコメントできないが、
アメリカ株の銘柄選択では、ついつい
有名なファンドが持っている銘柄や、
有名企業といわれる銘柄に調査を
集中させてしまう。(最近思ったこと
ですが)
でもこのアプローチは健全ではない。
一般投資が、資金力のあるプロの
投資家と戦うには同じ土俵では絶対
駄目。



プロの投資家がまだ目をつけていない
金の卵を探すしかない。EPSがマイナス
でも、何か特殊な堀(他企業が入り
込めないもの)を持っていれば買う
べきだろう。



さあ、ある銘柄に100万円仕込みました。
あなたは
株価が80万に落ちて損切りしますか?
買い増しますか?ここで、あなたがこの
企業を本当に調査して、確信して買ったか
否かがわかります。万全の調査をして
買ったのであれば、買い増しをするはず
です。要は、5年後に、市場があなたの
買った株の価値に、気付けばいいのです。



ここが一番難しいパートです。待つ事。
これは大もうけするには必須のパート
だと思います。自分も大もうけした株は
待った株でした。(逆に言えば、20〜30%
の儲けで、早めに手放した株は、どこか
先行きを信じていなかったのです。)



ピーターリンチの言うように、「20〜30%
でいいのですか?2〜3倍でいいのです
か?あなたの買った株は最低、10倍にな
ると見込んで、綿密な調査をして買った
のではないですか?」と。



フィル・タウンはその著書で、株の買値を
以下のように定義しています。(この日記で
以前書きました)


 株の買値=
 10年後の予想株価×0.15×0.5


調査してみればわかりますが、このような
買値を満たす株は、なかなか現れません。
しかし、この買値に近い企業は2つ3つは
見つかります。次の相場の暴落まで待ちま
しょう。世に知られていない優良企業の
株を、バーゲンセールで買えるチャンスを
待ちましょう。