昨晩730からNHK総合を見る。遺産相続の争い
が全国的に急増しているらしい。原因は、
熟年離婚が増えて、離婚した父親が、
再婚して亡くなった場合、元妻と子供対今の
奥さん、という構図になり、泥沼化する
らしい。または、両親を介護していた妹が、
何もしていなかった兄を、両親の死去後に
平等の遺産では不服と、裁判を起こすケース
も多いらしい。


昔の話をして何だが、年老いた親は(生活
能力がない場合)、兄弟姉妹が平等に介護
したり面倒を見るのが暗黙の掟だった気が
する。省みて女房の実家は、そういった状況
にあったが、結局、相続権を女房以外の兄弟が
放棄する(ただし介護はしないという条件で)
という念書=覚え書をとって、女房が遺産と
介護の両方を背負い込んだ。



ぼくの親はまだそこそこキャッシュフロー
あるが、いずれモウロクして動けなくなった
場合どうするか?まだ姉貴とは相談していない。



よくよく考えて見ればわかるが、それだけ
年老いた親を介護するという事は重くて辛い
のだ。まだ、年金を潤沢に貰っている親は
幸せ。まだ、資産のある親は幸せ。地獄の
沙汰も金次第という諺があったが、今に
なってこれが輝きを放つのは、程度が低すぎ
る気がする。国として・・・



ここで国が悪いとは正面切っては言えないが、
老人の若かりし時の貧富や地位にかかわらず、
国がある程度のケアを、お亡くなりになる
前に、何かすべきだろう。
なぜ一人暮らしの老人たちが、さみしく死んで
いくのか?なぜ年をとってから、生活保護
受ける身になるのか?
本人が若い時に遊んでたから悪いのだ、
という通りいっぺんの答えでは解決しない。


自分は思うが、アメリカ型システムを国が
追うのであれば、日本に正式な移民制度を
導入して、正式に年間の移民割り当て数を
決めるべきだろう。
はじめは、看護師、教師、介護士など国外で
プロの資格を持った非日本人を受け入れ、
その枠と数を年々増やすべきだろう。
自分たちの子供たちにだけ、今後増え続ける
老人達を押し付けるのは間違いだ。
移民は国に軋轢を生むが、一部は国の
システム崩壊の助けにはなろう。


社会保障・年金システム・介護システムが
パンクするのはすぐそこまで来ているが、
今の小学生、中学生、高校生達にその全て
を押し付けるのは間違いだ。


出産保障(女性が企業に戻れるように
することも含む)と老人介護のパーツは、
国の税金をふんだんに使って処理すべきだ。


出産と介護を、個人の力量に委ねるのは、
国としての未成熟を、世界に知らせている
だけなのだ。