アメリカの市場は、相変わらず冴えません。
サブプライムローンの余波+先行きのアメリ
の景気の不安心理でしょう。

つい1ヶ月前は、資産が1日$300くらい増えて
いましたが、今は1日$100くらい減っている、
こんな感じですね。


日経オプションの株価指数で、プットの値が
かなり高くなったと、1週間ほど前の日経新聞
ありましたが、それは今のアメリカの相場も同じ。


こういう相場ではプット買い、コール売りを中心に
したオプション取引が多いようですね。


住宅関連株も軒並み下げていて、KBホーム、DRホートン
など、どんどん下げて、ものすごくボラティリティ
上がっています。DRホートン、プルイットホームズ等
1年前の3分の1、4分の1の株価。ついに一桁台に
($10を切って)きました。


だいたい90年代の半ばに修正株価で(分割修正で)、
$5くらい(といっても実際は$20くらいで、後の
分割で$5値付けされただけだけど)の価値だった
ので、10年以上前のアメリカの不況時に近づきつつ
あります。ただ、あの時は、重厚長大産業の衰退を
補う形で、IT、インターネット産業がブレイクし、
鉄鋼や鉄道、軍需産業のマイナスをうまくカバー
できました。


今回のケースは、金融商品サブプライムローン)の
破綻という側面もありますが、中国・インド・ロシア
などの経済新興国が、どの程度、アメリカの景気を
引っ張れるかという、謎解きもあります。うまく、
日本を含めた先進国のリセッションを新興国がカバー
出来れば、あと3年くらいで株価の低迷は抜けられる
感じがしますが・・・・・・


ただ、リセッションを補えるものがないと、70年代
のような長期リセッションに入り込むかもしれません。
ただ、僕は割りと楽天的で、経済新興国が、今の
先進国と同程度のインフラを備えるまで、右肩上がりで
世界経済は突き進むと思います。


問題はその後(the day after)でしょう。
エネルギー、環境、人口問題etc,etc、そこで、現在の
先進国が、どのようなノウハウを新興国に提供できるか?
これがキーだと思います。


ちょっと話が暴走しましたが、
今後アメリカの景気はスローダウンし、住宅関連株は、
今後、1〜2年内で底値を形成していくでしょう。
逆張りの投資家は、いよいよ仕込みの時期が来たと
考えて差し支えありません。よくアニュアルレポートや
企業のニュースを読み、経営者の優れた企業の株を
バーゲンで買いましょう。一気に買わず、10回くらい
に分けて仕込みましょう。また、まだ底があると思う
なら、カバードコール売りなどのオプション(各種
スプレッド取引)を仕掛けましょう。2重においしい
取引になるはずです。
と、書きながら、私もそろそろこのシナリオ通りに
仕掛けたいと思ってます。結局、自分がやりたいシナ
リオを書いてるのですが・・・・・・


前回のカバードコールは成功。プレミアムが高い時
(上昇相場で)、コールを売ったので、20%くらい
利益が上がりました。今は、コールのプレミアムが
相対的に低いので、プットのインザマネーのプレミ
アムを短期に買って(必要な資金はかさみますが)、
満期まで持たずに、プットのプレミアムが上昇したら、
すぐに反対売買して決済すれば、儲かるでしょう。
忙しい取引になるとは思いますが、時間のある人なら
十分出来る戦略です。