日経平均は寄り付きで一時500円近くあげた
ものの、後場に入り、150円前後の上昇に
戻る。


一旦、空売りを買い戻して日経平均が上がり、
中国市場の様子で、買いあがりできない状態
みたいだ。



ジム・クレイマーはその本で面白い事を書いて
いる。
大底(メガボトム)の見分け方である。
といっても、アメリカの相場だが。


アメリカでは、過去20年で、メガボトムが
4回あったそうだ。

(1)1987年ブラックマンデー
(2)1990年第一次イラク戦争
(3)1998年ロングタームキャピタル破綻時
(4)2002年〜03年ITバブル崩壊

ジム・クレイマー氏によると、
底が近いかどうかの判断の第1のバロメーターは、
「市場センチメント」で、これには5つの
指標がある。

(1)ニューヨークタイムズ指標
(2)インベスターズ・インテリジェンス(II)
   指標
(3)株式投信の解約率の上昇
(4)パニック度を測るVIX指標
(5)需給のアンバランスを映すオシレータ






(1)
ニューヨークタイムズ紙と、USAトゥデイ誌の
一面に、市場の悲惨な状態が報道されること

(2)
II社が行っているファンドマネージャーへの
サーベイ結果。
プロのファンドマネージャー達のほとんどが、
悲観的(ベア)と答えた時。ベアが60%
以上なら間違いない。

(3)
投信からの解約率の上昇が2ヶ月以上に
渡る時。AMGから毎週金曜に発表される。
この数字が大きくなければ、メガボトム
(大底)はまだ先だ。

(4)
VIXは、ボラティリティ・インデックスの
略。異常な売り一色の状態にある時、
VIX指数は40を上回る。これは間違いなく
大底の状態にある。40を上回った状態が
3週間続いたころが最高の買い場だ。

(5)
リアルマネードットコムのサイトで供給
している株式の需給バランス。バランスの
取れてる相場では、オシレータは0付近。
この指標が
プラス2とかマイナス2の時もOK。
もしこの指標がプラス5であったり、
マイナス5であったら、絶好の買い場だ。
ガボトムでは、マイナス7という極端な
値を示す。




そのほか、降伏指標、カタリスト指標なども
ありますが、その説明は、彼の本を一読して
下さい。ウィリアム・オニール氏も、
大底や天井の見分け方を、ジム・クレイマー
とは全く別の視点(チャート)で説明して
います。彼の本も一読する価値はあるでしょう。



日本株の大底・天井にまつわる本はあまり
読んでないので、なんとも書けません。



アメリカでは、大底で、何10億、何100億
と仕込む逆張り投資家が、このジム・クレイマー
をはじめ、ウォーレン・バフェットと、
幅を利かせているので、こんな「大底」研究の
本があるのでしょう。



我々個人の端株投資家も、なんといっても
バーゲンセールの株を仕込まねば・・・
もともと元金がたりないのですから。
しっかりコントラリアン(逆張り)に
徹しないとね。