ネットのニュースで、2020年にも年金の基礎年金が
支払われないかも、という厚生労働省の発表があった
そうだ。




今更、こんなこと言われなくても、10年後、15年後、
20年後に、年金受給年齢に達するわれわれの世代
(だいたい53歳、48歳、43歳)では、覚悟は
できてると思う。




年金の仕組み自体、積み立てたキャッシュを取り崩すの
ではなく、いわば金を(ツケを)次世代の若者に
(まわす)借りるんだから、少子化で金の貸し手がいなくなれば
年金なぞ、成立する道理はない。



この年金破綻問題は、実は、日本のいろんな問題を
はらんでいるのだ。それは、


   1.少子化の問題(移民を受け入れるか)

   2.医療の質・尊厳死脳死の問題
    (異常に増えたご老人の寿命を守るための
     政策を、これまでの様に続けるかどうか)

この2点に絞られるだろう。


(1)
日本の世代構成をもうちょっと下げるために
(年金支払い世代を増やすために、あるいは
お年寄りの介護をさせるために)、
日本に移民を認める・・・特に若年層の移民を
増やす政策をすすめる・・・
こんなことが現実味を帯びてきそうだ。
ただ、年寄りの介護のために日本に移民して
いいよ、って厚生労働省が言っても、
日本に来る移民はいなだろうが・・・




(2)
次は、尊厳死の問題。日本の江戸時代じゃないが、
冷夏で米や作物がとれなければ、
姥捨て山に、泣く泣く家族がお年寄りを連れて
行く・・・・あるいは、寝たきりのご老人に
対して、最期に及んで、家族了解のもと、気管や
点滴のチューブ抜く・・・・
過剰な投薬をやめて、明治時代のような適者生存、
すなわち健康なご老人だけ(お金持ちだけ)が
長生きする・・・・・
そんな時代もあながち否定できない・・・





本来であれば(2)には目をつぶって、(1)
だけでいいが、
国家や個人の財政が追い詰められれば、
現在、まだ発展途上の国々で当たり前な(2)に、
すなわち、明治時代の日本に逆戻りって、ことも
あり得ないシナリオではない。




自分はスウェーデンの事情には詳しくないが、
高齢化が進んだ国々の事情を詳しく調査・
研究して、日本で実践するしか、年金破綻
の問題をクリヤー出来ないんじゃないかと、
思う。



厚生労働省は毎年、国民の平均寿命を発表して
、世界で日本は最も長寿な国だって喜んで
いますが、その平均寿命には、寝たきりの
年数も入っていて、
欧米中印の統計は知らないが、
寝たきり部分は、割愛してるのではないかと、
思う。
実働の寿命が大切であって、寝たきり部分は、
家族や国庫の負担増でしかない。
自分も、父や義母が寝たきりではないが、
動けない(カウントできない)家族の
一員で、介護する側の負担・ジレンマも
わかってるつもり。



年金の問題は、お金が払えるか払えないか
って言う問題の前に、




増えたお年寄りをどうするか?
寝たきりのお年寄りをどうするか?
疲れきった介護者をどうするか?
認知症で元気なお年寄りをどうするか?
そして、
減っていく若者をどうするか?



っていう問題で、


お金の問題だけなりゃ、高利貸しから
金を借りればいいだけだ。





選挙の票ばっかり気にして、
国の未来にとってよい事を提言実行しない
政治家先生にもその責任はある。
あながち、
国家官僚ばかりのせいではない
だろう。多分。
政治家は実行力だから、今は2世
ばかりで、実行力のある政治家が
減ったとも言えるのだろう。



提言は100も200もされていて、
結局、実行されない。



政治家はたたき上げの改革者で
なければ、国はよくならない。