野心を隠さなくなった中共

日経新聞、今日の朝刊によると、尖閣諸島東方沖にある大正島周辺を、中共の海洋巡視船が初めて航行した、らしい。中共軍部は「歴史的巡航を達成した」と、述べた。


中共は、長期的な海洋権益の確保にやっきになっている。南シナ海中共にとっての核心的利益のある海域と呼んだが、東シナ海を、そう呼び始めるのも時間の問題だ。


日本がすべきことは何度も書いたが、明々白々で、中共の太平洋進出を抑えることしか、ない。薩南諸島から台湾までのラインは、非常に重要だと思う。沖縄に自衛隊(軍隊)の本部を置き、石垣島与那国島などに、海自(海軍)の基地や軍港を早急に造るべきだろう。


国防・防衛は、どこか、各自治体の
安全消防防犯活動に似ている面がある。みなさんが住んでいる自治体に、もし、お金があれば、安全・消防・防犯の活動を、外部に委託するかもしれない。しかし、そのような態度では、その自治体の安全は守れないはずだ。そこに住んでいる住民がまず、安全活動を推進しないといけない。外人部隊や傭兵に頼りだしたら、その国の安全保障は危ない。
それは、ローマ帝国の昔からそうなのだ。詳しくは分からないが、フランスがナチスドイツに簡単に占領されたのは、外人部隊や傭兵に、頼り過ぎた面があったのではないか?


国防や防衛・防犯に対して、今の日本の感覚は非常に危ないと感じているのは、自分だけなのだろうか?


大都市優先の感覚、お金を出せば、外人でも傭兵でも、日本のために戦ってくれるさ、って思う感覚は、非常に危険だろう。むしろ、普通の地方自治体で、防犯や消防を、限られた予算の中で、自前でやっている地域のほうが健全な感覚だと、思う。


中共は、そういった戦後の日本の矛盾を、いやらしく突いてくるのだと思う。だから、何度も挑発してくるのだ。平和になれた国民性、隣組みの感覚がない国民性、防衛の意識がない国民性、こういった性質を見抜いて、日本を試しているのではないか?


誰かに頼んで、家や土地を守ってもらう、という発想は非常に危険だ。


個人的には、中国人に恨みはない。アメリカの大学時代には、中国系アメリカ人、香港チャイニーズや台湾人の友人もいた。大陸中国から逃れてきた中国人教授には、何度も助けられたこともある。そういう個人の問題を越えて、今の大陸共産党は、危険な存在なのだ。


何度も書いてるが、薩南諸島沖縄諸島〜台湾に至るラインを共産党中国海軍に突破されると、太平洋海域の安全保障にイエローランプが灯る。父島・硫黄島小笠原諸島〜グアム・サイパンまでのマリアナ諸島のラインまで、中共海軍の進出を許すことになる。
日本も中共と同じように、薩南諸島〜台湾と小笠原諸島北マリアナ諸島までの太平洋海域は、「日本の核心的な利益のある海域だ」と、宣言すべきだろう。この海域の呼称を、アメリカと協議して、別に命名してもいいだろう。呼びかたを考えないと、呼びづらいからね。ニックネームでいいと思う。このニックネームを日本としてのプロパガンダに使ったらいい。


下手すると、好きな海でサーフィンも、ヨットも、クルージングも、釣りも、出来ない時代が来るかもしれないよ。ボーっとしてたら・・・・・そこまで、中共は来ているよ。