今朝の日経新聞によると、ロシアは、すでに、中国と韓国の

企業に、北方4島開発の依頼をして、中国の水産会社が

合弁でロシア北方4島に工場を作るらしい。

記事によると、ロシアは、日本に2000年ころから数回〜

数十回にわたり、日本政府に共同開発の打診をしていた、

らしい。




昨今の、米国の国力低下、新興国、特に中国の台頭から、

また、昨年の日中の尖閣諸島の衝突から、ロシアが

日米のプレゼンス低下につけ込んだ面もある、という

日経の記事の分析だ。




分析とか、過去の経緯なんか、ビジネスマンにはあまり、

関係がない。

日本企業も堂々と、北方領土開発に参加したら、よい。

その事と、北方領土が日本領という事には、たいした矛盾は

ない。




政治的には、日本政府がすることは、アメリカとの協調を

基軸にして、ロシアのハラワタの国家と、緊密に連携

することだ。アメリカ軍が、タジクスタンかウズベクスタンに

数年前に、ロシアへの牽制のため基地を作ったが、自衛隊

法改正して、ここに駐留するべきだ。また、ロシアと係争

している国家群との連携を緊密にとる、ことだ。

その国家群は、ロシアに領土を掠め取られた国々も含む。

モルドバ、バルト3国、ポーランドグルジアウクライナ

モンゴル、フィンランドキルギス、タジク、ウズベクなどだ。



自分は、以前、この日記で再三書いたが、今の国際政治環境は

第1次大戦前後の環境に酷似していると、書いた。




ロシア革命で、ソビエトロシアができた時、ヨーロッパ諸国と

アメリカ、日本は、共産主義蔓延防止のため、シベリアに

共同で出兵した歴史があった。日本の軍国主義は大いに

問題だが、当時の政治家や国家官僚は、近視眼的でなく、

いまよりもっと大局観があったと、思う。




「ロシアに打つ手がない」と、高給取り国家官僚はのたまうが、

それは、本当か?と、言いたい。共通一次試験じゃないんだから、

政治や国際関係に、唯一絶対の答えなんか、あるわけない。

人の税金を使って貰って、しかも高給取って、「打つ手がない」

もない(怒)。




政治と経済は分離しながら、ロシア・中国をしっかり、

牽制することだ。

打つ手なんか、500も1000手もある。




日本と韓国は小国だ。しかし、地の利がある。

これから発展する新興国に近く、しかも技術があるのだ。



戦前の有名な政治家、高橋是清や、犬養毅が今生きてたら

何というだろうか?

「日本はなぜ恵まれた地勢上の位置、なぜ恵まれた技術を

つかわないんだ?」というだろう。

不謹慎だが、東条英機が生きてたら、「まず技術援助の名目で

ロシアに入り、神国日本の文化をかの地に蔓延させよ」と、

言うに、決まっている。




トヨタ社の事故や不具合を議会で取り扱っていた、反トヨタ

反日本の尖兵の米国上院議員(名前は忘れた)は、トヨタ不具合

シロ判定に、こんな風に言い切っている。

「自分は調査のためたまたま、調査委員会のトップを

任命されただけだ。自分の娘はトヨタ車に乗っている。

自分も愛車はトヨタだ。」



政治家は、筋を通すんじゃなくて、左手で握手し、

右手には棍棒を後ろに隠すぐらいじゃないと、

いけない。

そういう芸当ができた政治家は、戦後は、

中曽根康弘小泉純一郎しか、いない。



政治家も官僚も、正解ばかり追い求めている。

共通一次試験(最近はセンター試験)の弊害、

塾や予備校のマニュアル教育の弊害である。



もっと、政界も官僚も、異質な人材を採用しないと、

国家としての日本は淘汰されるしかない。

(日本企業は生き延びるかもしれないが・・・・)