禍を福となす

災いを転じて福となす、これは、太古の日本人から綿々と

伝えられてきた思考法だ。



いま、東北の岩手・宮城・福島の太平洋沿岸部、そして、

茨城、千葉の沿岸部は、地震津波で、惨憺たる状況。

加えて、福島第1原発の事故で、沿岸部の被災地ばかりか、

栃木・群馬・埼玉・山形の内陸部の、農業・酪農も大ピンチだ。

また、都心にも水の汚染(風評被害かも)で、いよいよ生活に

影響が出てきた。特に、乳幼児を持つ親は、気が気ではない。




自分は、こんな天災人災の災害後だからこそ、

外に目を向け、いままでのノウハウを、自分たちの生活に

凝縮させるべきだと、思っている。




東北から関東の太平洋沿岸部の方々は、漁業従事者が多い。

もちろん、それ以外の生業の方もおられるが、割合が多い。



ここは、今までのノウハウを、中国・ロシア・韓国などで生かす

取り組みをされてはどうか?と、思う。




魚・海の資源を採るという作業は、中国・ロシア・韓国と違わない

かもしれないが、彼らが食べないものを漁業で採る、探すという

作業は、日本の漁民の方々の方が進んでるのではないか?

さらに、採ってきた海産物を加工したり、料理したりする技術は

日本の方が進んでいるのではないか?

政府主導ではなく、被害を受けた東北関東の会社が集まって、



一つでも、二つでも、中国・ロシア・韓国の海岸部に、企業を

立ち上げる努力をしてみたら、どうだろうか?

故郷の復興もままならないのに、何を馬鹿な!と、言うのは

十分わかるが、今だからこそ、チャレンジできることもある。

これは、原発放射能被害を受けている農業従事者も、

そうだ。日本から、中国・ロシア・韓国に出向き、農業の

ノウハウを伝授することで、生計を立てる。あるいは、

農地を借りて、かの地で農業をやり、日本向けに、

日本人の口に合う農作物を輸出する。被災(原発被害)がなけ

れば、思い切って出ていくことは出来ないが、全てを失って、

チャレンジできることもある。

「お金はどうするかって?」東電からの賠償金を使えばよい。



人類が、初めて農耕を始めたのは、約1万年前にさかのぼると、

いう。これも天災があって、農耕を始めたらしい。

グリーンランド周辺の氷河が大量に海に崩壊し、津波をおこし、

地球の温度をかなり下げ、一時的に氷河期のような状態に

なった、らしい。この時、今のイスラエル付近にいた人類は、

野生の小麦を何100種類と採取して、口に合う小麦を自家栽培

し始めたらしい。これが、人類最初の農耕と、言われている。




我々、人類のDNAには、災いを転じて福となす思考法が

備わっている。むしろ、逆境時にしか頭が働かない場合もある。

マイナスを掛け合わせて、プラスにする思考法が今、大切だ。






2、3日前に書いたが、

炉心を太平洋海底下に沈めることを書いた。

国際的な賛同を得られないことを承知で書いたが、




もっと、究極の方法がある。




これは、神を冒涜する方法なので、書きたくなかったが、

もし、日本に限らず、全世界的に、原発事故が

同時多発的に発生した場合の、0.0001%について

考えたこと、だ。




スペースシャトルに、腐った原子炉をできるだけ積んで、

太陽系外に放出することだ。

神を冒涜する行為、である。

が、理論的には可能と思われる。




原子炉の解体は、ロボットに任せ、シャトルに積み込む

作業まで、ロボットにさせる。




宇宙の住人の一人である人類がやってはいけない行為だが、

もし、何かの連鎖反応で、同時多発的に、

原子炉の核融合・爆発を制御できなくなったら、

どうするのか? 私は、この1点について疑問なのだ。





アインシュタイン博士は、生存中、こう言ってたという。

「私は、悪魔の科学者だ」と。



これだけ、原子力について真摯に向き合っていたのだ。




もし今、博士が生きていたら、何と言うだろうか?




宇宙にある星や人工物を、原子炉の廃棄場にする

オプションは、今後、何世紀かしたら絶対検討される

オプションのはずだ。

今現在でも、神を冒涜している、ということを除けば、

理論的には可能なこと、だが。




関係者の方々には、切迫感をもって、原子力

扱って頂きたい。