今後の福島第1原発の展開は次の3通りである。

1.冷却機能回復し、炉心が冷温停止する。
2.炉心損傷するも、危機は回避する。
3.容器損傷し、放射性物質を放出する。


タービン建屋から異常な高放射能水が見つかったが、これは半減期2年の
セシウム134であったため、まだ、炉心の核分裂は起こっていないという
専門家が多い。
しかし、現在の状況は、2と3の間、限りなく3に近い状態と見て、まず間違いない。




現段階で、諸外国が東電にとって代わって、この腐った原発の責任を全面的に負うとは、とても思われない。今になってフランスに援助を申し出たが、もうフランスとて、容易には手を出せない。私は、フランスばかりか、チェルノブイリ原発の封印に関わった技術者を、大金出しても日本に呼ぶべきだと思う。
何回もこの日記で書いたが・・・・・。



いまの原発の状況は、世界が経験したことがないフェーズに来ている。
日本よりは経験値の高いフランスやロシアの専門家を呼ぶのは、当たり前。
2週間以上前に彼らを呼ぶべきだった。既にゲームオーバーである。

現政府はまず、国内原発を持っている他の電力会社の配下に(例えば中部電力九州電力北陸電力など。数社が配下に置いても差し支えない。)、
東電を置き、現場と技術者はいままでの東電スタッフに任せるも、
トップは、他の電力会社の経営陣に入れ替え(トップは首にして)、国際機関の査察を受けながら、この難局を舵取りさせるべきだ。


幸い東電の株価は日に日に下落しているし、時価総額が減少しているから
買収はたやすいはずだ。
端的に言って、既に、現政府と東電の賞味期限は切れたと、思う。



現政府は至急内閣を解散し、国民に信を問うべきだ。
新政府は1週間以内に内閣を立ち上げて、この原発処理、リセットして、新政権と新電力会社に任せるべきだ。



新政権は、以下の3点を早急にすべきだ。
1.非常事態宣言
2.天皇皇后両陛下・皇太子ご一家ほか、御皇族方々の京都への御移転
3.福島原発100km以内の退避勧告(優先順位をつけよ。乳幼児・妊婦・児童・20歳代の順番で避難させよ)


さらに、新政府は、
4.福島・茨城・栃木・群馬などの放射能濃度の高い農産物・原乳等、
  全ての品目についての補償。生産者売価での買い取り。
5.破損した原発の建屋・石棺を、国家予算で建設する(大至急)


いまさら、現政府や東電の初動のミスを非難してもはじまらない。

ただ、はっきりしたのは、もうこの原発問題で、東電と現政府に対しては
ほとんど期待が持てないということだ。我々も、この3週間で、
それははっきりした。


もっと事態が悪化する前に、思い切った手を打つことだ。

日本の経済の再生など、その後の話だ。
挙国一致内閣をつくることだ。
もう一度、小泉純一郎元首相にいま、臨時首相をやってもらえばいい。副首相は管でもいい。現政府と東電のトップは、危機への認識が甘すぎる。

どうか神様のご加護がありますように。