311震災が、日中関係を変えた

昨年9月の尖閣諸島の衝突以降、GDP世界2位を背景に、中国は周辺諸国への領土野心を隠そうとはしなかった。東シナ海南シナ海チベット新疆ウイグル自治区、などである。


とりわけ311以前は、観光や留学で日本を訪れる一般の中国人は多く、東京、北海道、九州などで、マンションを購入したり、水資源目あての土地購入も多かったと聞く。

硬軟とりまぜての、中国の日本征服は、着々と進行していた。


しかし、状況は一変したと言えるだろう。


昨日、長崎県沖で領海侵犯の中国船が拿捕された。歴史にIF(311)がなかったら、今回の拿捕は昨年の尖閣諸島紛争の流れで、大変な問題に発展していたはずだ。


中国人は基本的に利ざとい人種である。中国にとって今現在の日本近海、中国近海、とりわけ東シナ海周辺の海洋資源・地下資源は、それほど価値がないかもしれない。やはり、地震津波そして放射能の後遺症は、計り知れないのだ。
中国政府とりわけ軍部にとって、魅力的なのは中国近海の南シナ海であろう。


さらに彼らが狙うのは、太平洋公海に属する海洋資源と地下資源だ。
日本近海を飛び越して、アメリカの内庭での利権である。


日本は国土は狭いが、経済水域を併せた海洋国土は、世界で第6位だ。 埋蔵される海底地下資源は、算定すらできない。環境への影響などから、石油の採掘すらしていない。


中国・インドが、中央アジアロシアの地下資源に目を向けている今は平和である。しかし、彼らのエネルギー需要増から考えるに、軍事的にもそうだが、いずれ日本近海を飛び越して、太平洋へ進出するのは不可避だろう。数100年スパンで考えると、太平洋公海上に人工的な島を、彼らが作っても、驚かないくらいだ。日本の方が先に中国人・インド人用に、自国経済水域内に人工島を造るかもしれないが(笑)


話があらぬ方向にいったが、今回の311で、失ったものの大きさの反面、じっくりと今後の日本がどうなるか、考える機会にはなってるようだ。