過去の歴史の清算を、賠償をと、中国と韓国だけが
日本に大きい声で叫ぶが、実際、
軍国日本の侵略の被害にあったのは、中国と
韓国だけではない。


東南アジア、アメリカ、オーストラリアなども
軍国日本の被害者だし、
特高(軍国日本の憲兵)の被害者になった日本人
自由主義者、資本主義者、共産主義者も数多い。


被害を受けた被害者がその賠償を求めることと、
歴史的な怨念は別物と考えた方がよい。


どうしても我々アジア人は感情的で、ともすると
恩讐を晴らすために、当事者でない者に訴えたり
する傾向が強い。


韓国の従軍慰安婦もそうだが、確かに、強制的に
連行されて、そういったサービスを強要されたのは
悲劇だが、こういった賠償も含めて、1950年代や
1960年代に行った日韓の国交正常化があったのでは
ないのだろうか?


うがった見方をすれば、韓国人も日本植民地化で
軍国日本軍に徴用され、中国人や東南アジア人、
アメリカ人やオーストラリア人に、蛮行を働いた
ことは皆無だったのであろうか?
中国人でも、軍国日本人に協力して、同じ中国人に
蛮行を働いたことはなかったのか?


もちろん、軍国日本がアジアに対して行った蛮行の
数々の免罪符にはなりえない。
しかし、英国の
戦艦プリンス・オブ・ウェールズが日本帝国海軍の
爆撃機で沈没させられ、それで歓喜した中国人は
いなかったのであろうか?


歴史を隠ぺいするつもりはないが、今の時代、
その当時の被害者や加害者はほとんどいない。
謝るのも、謝られるのも、そこそこ、行き過ぎの
風潮がある。


加害者的な側面がありながら被害者ぶったり、
加害者なのに新たに被害者を仕立てて責任を取ら
せよう、とするのは行き過ぎで間違いだ。


個人的には、我が家は、祖父はパールハーバー
に帰ってきて、アメリカでの財産はすべて軍国
日本に徴収された。そういった家庭は、個々の
事例でみれば、星の数ほどある。


国内、たとえば、福島原発の事故でも、いまだに
その補償は進まない。政府は、補償でのモラル・
ハザードを作りたくないからだ。


アメリカは、レーガン政権の時代に、第2次大戦時に
収容所に入れた日系アメリカ人に対して謝罪して、
一律、数万ドルの補償をしたことを記憶している。
補償とはこうあるべきだろう。


戦争時でも平和なアメリカ国内なら、色分けできるが、
当時のアジアの泥沼戦局時に、被害者と
加害者の色わけをするのはかなり、むずかしい。


いま日本政府は、北朝鮮と国交を結んでいないが、
もし結んだら、どういった形で、第2次大戦時の
補償をするか?中国は賠償を放棄してODAを
取った。韓国はその両方を取って、さらに個別の
問題でも訴訟提起している。自分が官僚だったら、
ノイローゼになりそうな問題が、北との国交正常化
問題だ。中国や韓国と同程度に補償すべきだろう。
といっても、中・韓では、補償や国交正常化の方法
も大いに違っているんだが・・・


今の日本政府は、当時の軍国主義日本とは違うので、
民事裁判の判例などを参考にしながら、そういった
国際問題に冷静に対応するしかなかろう。


何べんも言うが、軍国日本の被害にあったのは、
中国人・韓国人だけではないし(東南アジアも戦場
になっている)、中国人・韓国人の中にも加害者は
いた。
怨念や恩讐を超えて、個々の事例で先の大戦の補償を
していくべきだろう。ドイツが、アウシュビッツ
連行して被害にあった家族の補償をどのように
しているのか、参考にするべきだろう


自分的には、現日本政府に、軍国日本から搾取・奪取
された我が家の財産返還は特別求めない。というのは、
アメリカ国籍を捨てて、パールハーバー以前に戻った
祖父(父の父)の一家の判断に、その結果に対する
直接的な原因があるからだ。
つまり、
財産をキープしたいんであれば、どんなリスクを
はらっても、スウェーデンやスイスの様な中立国に
財産を保管すべきだったのだ。



同じロジックで申し訳ないが、国体を維持すべく、
朝鮮は日本の傘下に入ったのではなかろうか?
そこの原因をふっとばして、被害者面するのは
当事者ではないからだと、自分は思う。


もし、日本の併合を推し進めた当事者である朝鮮人
政治家達がいま生きてたら、現在と同じ風に、
日本に何でも補償をと、詰め寄るのであろうか?


冷たい言い方かもしれないが、併合(植民地化)され
たのにも、朝鮮側の意思が働いていなかったの
だろうか?
そこを反省してもらいたい。


もちろん、だからといって、従軍慰安婦がなかった
とか、南京虐殺がなかったとは言わないし、それを
免罪符にする気はさらさらないが。


昨今の中国人・韓国人の要求は、当事者意識も
ないのに、違った思惑で被害を誇張しているようで、
本当に被害を受けた人々の癇に障るのである(笑)。


上記の問題は男女・夫婦間の離婚の問題と全く
同じである。
つまり、お互い、相手が悪い相手が悪い、と罪を
なすりつけあうが、離婚はお互いに原因があるので
ある。


「伴侶を選んだ(選ばれた)あなたにも、離婚の
半分の責任があるのである」
嫌なら、結婚しなくてもよかったのだ。


嫌なら、イスラエルパレスチナのように2000年間
も近所にいて戦争することだって、選択肢にあるの
である。


平和という事をよく、かみしめるべきだ。