銅メダルならず

残念な敗戦である。
選手もサポーターも、涙してうなだれていたが、泣くのは敗戦直後だけでいい。


下馬評が高くなかったU23。よくここまで頑張ったと思う。


やはり、最後まで勝ちにこだわった韓国と、キレイな試合にこだわった日本の差が出たようだ。


そして、昨日も書いたがロングボールへのケア。GKの権田選手とDFの選手との連係の悪さをうまくつかれたね。


吉田選手は日本のA代表でキャプテンなんだから、もっと怒ってDF陣とGKをコーチングしなければいけない。権田選手もリスクを取って、前に出てロングボールをクリアしてもいい。


オフサイド・トラップが出来ていない。未熟である。ラインをコントロールするのは吉田選手。若い選手にもっと檄をとばして、コーチングすべきだった。

自分の心配した、DFの高さやフィジカルの弱さが露呈した試合だった。しかし、DF陣は中途半端だった。オフサイドをとりにいくわけでもなく、一発退場かもしれないが、後ろからチャージすれば2点とも防げた。
人選が中途半端だった。勝ちに行くなら、OA枠で、A代表クラスの選手があと2人必要だった。昨日も書いたが、まさかベスト4まで残るとは思わなかったしね。OA枠は、吉田選手、前田選手、ツーリオ選手(川島選手)が良かったと思う。


若い選手に経験を積ませる意味では良かったが、同じ年代の韓国に3回も負けるのはいただけない。


負け方も同じパターンで、ロングボールをほおりこまれるだけである。


2010年ワールドカップで、ツーリオ選手と中澤選手の2人が、どのようにロングフィードを跳ね返していたか、吉田選手はもう一度ビデオをしっかり見て、研究すべきだ。

日本のA代表も同じ問題をかかえている。先発のCBの2人、控えの2人もまだ白紙状態。若手の選手達に候補者がいなければ、また次のワールドカップでツーリオ選手と中澤選手を出さないといけないのかもしれない。中澤選手は次回は40才になる。


20代のセンターバック不足。ここに大きな問題がある。



攻撃陣にはタレントが揃ってきた。


それにしても惜しい敗戦だ。90分で0-0 の試合だった。日本の監督はPK戦とか、選手に指示しなかったのだろうか? もっと90分以上の勝負にこだわってもよかったと思う。


ぶり返すが、吉田選手は高さとフィジカルがあるよいCBだが、次のワールドカップのレギュラーを約束されてるわけではない。


自分の感覚では、まだまだ、若いとき(20代の時)の井原選手、柱谷選手、ツーリオ選手、中澤選手には及ばないし、 ラインの統率力・オフサイドトラップにしても、 宮本選手、森岡選手には及ばないし、ポジショニングでも岩政選手にも及ばないと思う。


吉田選手も代表を約束されたわけではないのに、今回のU23代表では、誰もA代表を約束はされていない。


GKには川島選手、SBには長友選手、内田選手がいる。MFも多く、FWもハーフナー選手、李選手あたりは控えだ。彼らを乗り越えないと、大津選手、永井選手や清武選手に出番はない。


このオリンピックの活躍だけで、彼らがA代表のレギャラーになれると思うのは、あまりにナイーブすぎるだろう。


このまま、この世代、U23の彼らが、ただ韓国チームだけのサンドバッグとなるか、一皮むけて、一段上に行くかは、全てこれからの彼らの努力にかかっている。


それと、相手選手をリスペクトする気持ちをもってほしいし、簡単に泣いたりしない、またインタビューで大言を吐かないことも、学んでほしい。