今回の一連の領土領海問題を、戦後の
日本外交の転換点にすべきだろう。


前世紀の悲惨な戦争の後遺症を引きずった
日本は、アメリカの傘の元、国防という
意識を100%捨て去ってしまった。


今すぐ再軍備化しろ、とは思わないが、
自分達の国土を自分達で守れるシステム
を、築くべきだろう。


その骨子は、昨日も書いたように、
海上自衛隊の艦船を、他国に、非軍事
目的で派遣できる法律であろう。



ソマリアなどの紛争地の商業船安全
航行のため、現在日本はここに、
海上自衛隊を派遣しているらしい。



アメリカのプレゼンスが極端に
低下した今、日本は独自に、艦船
を中・韓・露のハラワタ近くに
派遣したい。黒海カスピ海
艦隊を派遣することで(グルジア
などと海軍の共同演習を行うことで)、
ロシアにプレッシャーをかけたい。



軍事行使は最悪の結果しか招か
ないが、外交手段だけでは、
恐らく
中・韓・露は、日本の言う事は
まず聞かないだろう。
しかるべき海軍力と空軍力を
つけて、国防という概念が
産まれるのだ。



3国が日本近海に来るのを
待つのではなく、彼らの
ハラワタ・背後に、大艦隊を
派遣するのだ。演習という、
目的で・・・・
しょっちゅう、アメリカが
太平洋艦隊の演習をしている
が、それは、「威嚇」の意味
で、それ以上の意味合いでは
ない。アメリカがやらないなら、
日本が代わりにやればいいのだ。



新聞でも、ネットでも、
中・韓・露に押され、危機的
状況・四面楚歌だとか、おっ
しゃっていますが、こと「現状
維持」を期待するなら、危機的
状況だが、災いを福にするなら、
今が、千載一遇の好機、なのだ。



今から、20年前、30年前の
日本の安全保障の方が、ずっと、
お先真っ暗で、悲惨だった。
米ソのいつ果てるともしれない
冷戦に振り回されるだけ、だった。



今は?自国の安全保障は、自国で
やれ、とアメリカからアドバイス
を受けてるにも係らず、2世議員・
2世官僚は、怖くて何もできない、
こんな状態なのだ。



20年前、30年前、自国の安全保障
などないと、悔しがって泣いていた
政治家や外交官は、いまや、引退し
ほとんどお亡くなりになった。



もっと、国際的な視野を持ち、外に
出て行って勝負するする姿勢が
必要だと思う。



20年前・30年前の政治家や外交
官が生きてたら、多分、今回が最後の
チャンスだ、と歓喜するだろう。
しかし、現在の政治家や官僚は、
あくまで内向きで、どんどん、
中・韓・露を、日本に引っ張る・
連れてくる、醜態を晒している。



腹をくくれ。蛇の道は蛇。他には
方法がないのだ。



現在保有する、海上自衛隊の艦船を、
非戦闘目的で他国に派遣する。
(米国・韓国・台湾等の承認なしに)




最低でも、海上自衛隊艦船を
自由に、世界の港湾に
派遣できるようにしなければ、
日本は海洋国家とは言えない。


それが出来るようになったら、
私が常々言ってるが、


1.ベトナムカムラン湾
  フィリピンのレイテ湾に
  寄港できるようにし、
  南シナ海深く入り、
  スプラトリー・パラセル・
  スカボロー礁あたりで、
  ベトナム海軍・フィリピン
  海軍と合同演習を年に
  数回行って、日本の呉港に
  戻ってくればいい。

2.カスピ海黒海沿岸の
  諸国(ロシアではない(笑))
  と、
  やはり、年数回、海軍の
  共同軍事演習を行って
  日本に帰ってくる。


3.日本海竹島周辺で、海上自衛隊
  の演習を行う。(インド・フィリ
  ピン・べトナムが参加したい
  なら、拒否することはない)


1・2・3は必須である。
早速、法改正、各国との水面下で
交渉をすることだ。



中・韓・露と敵対する国々との
海軍の共同演習を始める前に、
豪州・メキシコ・インドネシア
など、環太平洋諸国の海軍と
共同演習から始めてもいいだろう。



基本は、中・韓・露と敵対する
国々と、広く友好関係を深める
ことだ。



同時に、これもこの日記で
吐くほど(笑)書いてるが、


中共との、

1.東シナ海ガス田の共同開発
2.尖閣諸島地下資源の共同開発
  (台湾も含む)
の交渉の窓口を常にオープンに
して、メッセージを送りつづける
ことだ。


固定観念にばかり、とらわれても
外交は進展しない(笑)



と書いたところで、 竹島問題を国際裁判所提訴の韓国側拒否報道。そりゃ韓国、応じるわけないわな(笑)


何度もこの日記で書いてるが、韓国側が一番嫌なのは、朝鮮半島の分断固定化だけである。


よって、他の制裁は対処療法にすぎない。日本は本当に韓国を制裁する気があるのだろうか?本気の外交は「ままごと」ではない。



韓国に本当に制裁を加えたいなら、分断固定化の外交を積み上げることだけだ。


スワップ停止も基幹部品輸出停止も、韓国側には抜け道はある。


分断固定化の外交には、高度なテクニックを必要とする。そこまでやって韓国に制裁を加えても、中共や米国、、ロシアにおいしい思いをさせるだけで、日本と韓国にはメリットないと、自分は思う。


台湾あたりで、外相レベルくらいから関係改善の糸口を探る会談を開いたらどうか?


竹島北方領土は、実効支配された日本側にも責任がある。韓国側は天皇陛下侮辱の言動の謝罪、日本も過去の歴史の謝罪で、双方手打ちにしたらどうだ。


日に日に、中共の軍事力は増強され、日本にもプレッシャーがかかっている。韓国が日本の同盟国じゃなくても(朝鮮人が嫌いでも)、彼らが中立でありさえすれば、日本外交にはまだまだ策がある。


ここは、来るべき中共への本格的牽制に備えて、大局観を持つことが大切だ。