日本とソ連が戦争?
ソ連と日本が第二次大戦で戦争したのは、日本が降伏した8月15日より前、長くて1週間、下手すると2日前である。
日本が第二次世界大戦(太平洋戦争)で戦った国々は、米国、中国(国民党と中国人レジスタンス)、英国(英連邦の加・豪州・印なども含む)、仏、蘭である。
露国は8月15日を米国、中国、英国あたりと戦勝国として極東で祝っているが、まさに滑稽である。
ヤルタ会談で、ルーズベルトとチャーチルから、樺太と千島列島全島割譲の確約後に、日ソ不可侵条約を破棄し、対独ヨーロッパ戦線の戦車など、シベリア経由で、満州まで、移動させた。
よく日ソ不可侵条約を破棄した事を、批判する日本人識者がいるが、それは当たらない。 日本の同時の外交当局が、ソ連の情報を持っていなかったからだ。仮定論だが、日本が独と同じ5月中に降伏していれば、千島列島は全島、日本に帰属していたろう。もちろん、広島も長崎もない。
日露戦争前に、千島樺太交換条約で、日露の領土境界は確定していたからである。
日本が露を糾弾するのは、北方領土ではない。満州・樺太での日本人民間人の大虐殺と、シベリアでの強制労働である。
中国共産党は嫌いだが、日本人孤児をかくまった親日中国人逹とロシア人とは大きな違いがある。だから、彼らは「恐そロシア」なのである。
ロシアとの貿易は、だから、信用がおけないのだ。
ロシアが極東での戦争の勝利者などと思ってるのは、ロシア人だけである。
中共を牽制するためにロシアと(あるいは韓国と)同盟する。これは日本外交にとって、最悪の同盟である。
中国共産党を牽制するためには、印・越・比・インドネシアと広域の同盟を組めばよい。
米国を牽制するためには、自由化された大陸中国と組めばよい。
どちらにしても、ロシアや韓国と外交上の同盟を結ぶのは最悪である。
千島樺太交換条約は日露戦争の数十年前に締結されている。日本が南樺太を割譲されたのは、日露戦争後である。
ロシアはヤルタ会談での千島列島全島割譲を持ち出すが、いわばこれは魔女裁判である。中国共産党とソビエトロシアを排除したサンフランシスコ講和条約と同じである。
いろんな条約が当事者抜きで結ばれ、後世に禍根を残している。
南シナ海の領土問題など、その典型である。
いずれの条約にも、国連の常任理事国の2か国、米国と英国は参加し、その条約の骨子を策定している。
尖閣諸島や竹島、北方領土だけでなく、南シナ海の島々の領有を確定したのも、米国と英国である。しかもほとんど、共産党政権は排除して条約が締結されている。
後世に問題が起こらない方が 奇跡である。
もう一度おさらいしておこう(笑)
米英の間違いは
当事者抜きの
1 ヤルタ秘密協定
2 サンフランシスコ講和条約
の、2つである。