愛国心に冷や水

中国のプロテニス選手李娜選手だ。


大陸からの漢奸(売国奴)という批判もどこふく風。東京で開催された東レ・パン・パシフィックオープンに参加。惜しくもベスト8ならず。




大陸の人間は少し頭を冷やして、李娜選手を見習うべきだね。一方日本人は、もう少し愛国心を持つべきだね。




反日運動のため、中国での日本車の販売が急速に落ち込み始めている。




工場に資本投資して、中国人むけに販売している各メーカーも頭が痛い。80年代なら、工場は日本にあったので貿易摩擦でも、日本で生産調整すれば良かったが、今は、パッケージで現地生産してるので、簡単に生産調整で済む話しでない。不思議なものだ。80年代アメリカとの自動車貿易摩擦の解消のため(労働者雇用と為替変動がなしだから)始めた現地生産。30年経って、今度は現地生産で、メーカーは頭を抱えている。



日本国内の工場を、おろそかにしたツケという面もある。





金融投資も、ビジネスも 似た面がある。




リスクマネージメントである。どんなケースにも対応できる様に、分散投資が基本だ。



各輸出企業はバランスシートで常に、
1 米国20%
2 欧州20%
3 東南アジア・南米・アフリカ 20%
4 東アジア 20%
5 南西アジア・ロシア 20%


と5っの地域から均等に利益が出るように考えることだ。




ただ近い・ただ儲かるという理由だけで中国や韓国に行くようでは、近視眼的と言わざるを得ない。石原慎太郎は陰で、笑いを押し殺しているはずだ。





現地生産が黄金のスタンダードではない、とわかっただけでも自動車メーカーは良かったのではないか?
それにしても、昨今の自動車メーカーのように、現地の販売店も、アフターサービスも修理も、何から何までパッケージで売ると、ホント全部門ダメダメダメって事になる。日本の工場で造って輸出する、というシンプルにできるルートも確保すべきだろう。





メーカーが他国の流通まで変えて売るようになると、干渉しすぎだし、いろんなところに付加価値をつけると、逆回転するとにっちもさっちもいかなくなる。いろんな場面に付加価値をつけるのが、昨今流行りのサムスン流かもしれないが、製造業はそこまでしないで売るべきだと思う。




話しがそれたが、今回みたいな反日運動だと、中国に根をおろした分だけ痛みが大きかったはず。中国に深入りしていなければ、各自動車メーカーの世界のどこかの工場で、余った車を中国に向けるだけで、済んだ話しだった。つまり欲しければ売るよ、というスタンスで済んだ話しだった。




日本人のサービス精神が、中国のような国で商売する場合、デメリットに働くこともあるのだと、いい教訓にしたい。だから言ってるのだ。日本人は大陸に深入りして失敗ばかりしている、と。





中国人・韓国人相手には、アメリカ人が言うように「ハーレー乗りたいか?キャデラック乗りたいか?リンカーン乗りたいか?」
中国人・韓国人「はい」アメリカ人「乗りたかったら、船賃含んで前払いだ。安くないぜ」
中国人・韓国人「わ、わ、わかりました」


日本人もこれくらい自信を持って売るべきだ。





流通とかサービスじゃなく、アメリカ人のように高い製品をブランドイメージで売るのもよし。




日本製のフリーク(お宅)を作ることが、中国や韓国には絶対必要な販売戦略なのだ。





反日という隠れ蓑で政府に助けを求める前に、いいもの、オリジナルなもの、を製造すべきだ。反日だろうと戦火があろうと、流通を押さえなくても、連中の心をとらえた製品は絶対に売れるはずだ。反日で売れなくなるなら、その製品はしょせんその程度の製品で、韓国製でも中国製でも代わりはできたのだ、と思うのは自分だけだろうか?





ソニーウォークマンは、貿易摩擦下のアメリカで飛ぶように売れてたなぁ〜