それぞれの定年

今日は極めて卑近な話だが、

いま、会社の取引先、ゴルフやPTA、町の
活動などで知り合った
おじさん達が、徐々に、定年を迎えている。


JR勤務のAさんは、しこたま退職金もらった
らしいが、奥さんには重い持病、お母さんは
90過ぎでちょっと認知症。まあ、子供3人、
全て独立してるので、うまく上がった口だ。
給与は激減したが、継続してJR勤務だと
言ってたな。



別のJR勤務のBさんは、来年の退職後は、
若い歌手の「おっかけ」をする、らしい。
平和でいいね(笑)



奥さんが看護師のCさんは、息子がまだ大学
3年生。奥さんの体調はぱっとせず、退職後
の仕事はパートらしい。



同業のDさんは、子供は独立したが、起業
した会社がうまく行かず苦戦している。



その他、いろいろ・・・・・



自分より7つ8つ上の方々だが、在職中に
サイドビジネスを発展させて、定年後も
生き生きビジネスをやってる方々も
多い。



在職中にある程度リスクを取り副業するか、
あるいは
早めに会社人生を切り上げ独立しないと、
定年後に何かやる、では、既に周回遅れだ。




今、60の定年を迎えた方々はまだ、
ラッキーで、我々の世代(50)から
は、消耗戦になる。



つまり、年金も今ほど期待できず、
退職金も今ほど期待できず、土地売買
やマンション経営も、昔ほどおいしく
ない。



先月の日本の貿易赤字は、過去最高
だった、らしい。家電業界に勤務してる
人は大変らしいが、まあ、それでも
組織にしがみつくしかないしね。



来月は仕事でちょっと大陸に行く。
自分は反中だが(共産党に)、ビジネス
はビジネス、と割り切っている。



中国も、もっと内陸部を開発すれば
いいのだが、やらないのは中共政府の
ある種の意図が感じられる。つまり、
少数の沿岸部エリートや特権階級・
富裕層の犠牲になってもらう大多数の
内陸部の農民達・・・・・こういう
図式である。

やれば出来るが、やらないのは、
何かがある、のである。



世界は不況、日本も不況。しかし、
東京の真中に行ってみると、およそ
地方では想像できないような贅沢も
まかり通っている。



仕事の質に文句さえ言わなければ、
20年前30年前より、いろんな
仕事が転がっていそうだと、思う
のは甘いのだろうか?



不況という割には、ずいぶん華やか
な、銀座、赤坂、六本木界隈である。



堅実な産業(地方にある家電工場・
自動車工場・製薬工場など等)を
切り捨てる政策は、結局、我々の
生活の幅を狭めていくはずだ。



いま中国は世界の工場としての
地位を、より人件費が安いインド、
タイ、ベトナムなどのアジア諸国
に奪われつつあるが、日本も米国
にならって、基幹産業・工場を
どんどん海外に移している。
アメリカなら、インターネット
産業でもある程度、労働力の
受け皿はあるが、日本のソフト
産業には、その規模は無い。



付加価値の高い製品を生み出す
産業・工場は、希少価値があり
それらまで海外移転したら、
どうなるか?自明であろう。



アメリカを真似ても出来ないものは
出来ないのである。だから、もっと
自国の強みを前面に押し出す経済
政策が必要になるのだ。



行きたくもない国でビジネスを
考えなければならないのは、
なんとも腑に落ちないのである。