中国海軍の艦艇が(他に空軍のジェット機も)日本の海上自衛隊
艦船と航空機に、レーダーを照射したニュースが昨日の朝500の
NHKニュースのトップだった。
この中国軍は、アメリカの哨戒機にも、同日(1・19)に、
レーダーを照射したらしい。



レーダーを照射する、という意味は、軍事関係者の話では、戦争
一歩手前の状況らしい。



中共と、人民解放軍の究極の目的は、

1.経済力を背景に、アジア・東アジアで、覇権を取り、中国の
  やりやすい環境を、アジアに構築する。
2.その理由は、資源、だろう。地下資源・海洋資源、である。
3.特に、海洋での資源(海産物も含む)が豊富な、日本・フィリピン・
  インドネシアが当面のターゲットで、この3国から領海を奪取し、
  資源のアクセスを容易にする。
4.海洋資源奪取の前に、島嶼をひとつづつ奪い、自分達の支配水域
  を広げること。

この辺りが、中国の狙いだ。


自分も、先日、南シナ海に寄ってみたが、色は茶色に濁り、とても
魚など住めないような状況だったが、ガイドの中国人は、「水清ければ
魚は住まず、と言います。ここの海産物は非常においしいあるよ(笑)」
とわけが解らないことを言ってた。彼らにすると、まだまだ、魚介類は
獲れるようである。


しかし・・・・である。
13億人の胃袋を満たすため、13億人の冷暖房を確保するためには、
中国大陸は、特に沿岸部は手狭になってるようだ。


だけど・・・・・である。
大陸の奥地・内陸に行けば、まだまだ、13億人を養える土地はある。
そして、まだまだ大陸奥地の地下資源も豊富にある。


そう考えると、
資源や食物の枯渇が原因というより、やはり中国共産党人民解放軍
の思い込みが強いような気がする。つまり、海に出なければ、海を
支配しなければ、世界の覇権を取れない、という思い込み、である。


確かに、
スペイン、英国、米国など、世界帝国を築いた国家は海洋国家で
あったが、ローマ、モンゴルなどの内陸帝国もあるし、海洋国家でも
覇権を取れず消滅した地中海の国家もあった。


だいたい、
中共が、第1列島線、第2列島線を破って太平洋に出ても、
待ち構えているのはアメリカである。元が日本に攻め込んで
来たとき、たまたま神風で元の大軍(大船団)は一夜にして
博多湾に沈んだが、神風がなくて九州に上陸できても、京まで、
鎌倉まで攻めるのは不可能だったろう。瀬戸内海には、海賊
と変わらない水軍が、てぐすね引いてまっていたのである。



中共が、万が一太平洋に出れても、日本やフィリピンが
助けない限り、安定的に物資を本国(後方)から補給する
ことなど、まず不可能だろう。まして、我々がレジスタンスに
でもなれば、どうして中共が、安心して、太平洋の資源を
奪取できるのか?



こう考えてくると、
いま、中共がやろうとしているのは、モンゴル帝国のような
帝国を創ることであり、現地の被支配地区の住民は、恨みを
抱きながら、その帝国(中共帝国)の転覆をもくろんでいる。


世界に普遍的な文化や価値を、
供給しない限り、帝国を創る(覇権を唱える)などいう野望は
抱かない方が、中国自身のためにもなるのだ。


力だけで奪い取った領土や領海はいずれ、第三者によって必ず
奪い取られる運命にある。


大陸の中国人たちは、Ⅰ、マインドコントロールされているか、
Ⅱ、マインドコントロールされてるように外人に見せているか、
Ⅲ、表に言えない事情(共産党に逮捕される)をひた隠しにして
  いるか、
1から3の、どれか、である。 


こういった、人民への、手かせ足かせが取れない限り、世界は
中国大陸(中共)を真には容認してはいない。


なので・・・・・
中国大陸がまずやることは、自由化と民主化で、政治改革
なのである。


19世紀の帝国主義に戻そうとする、共産党人民解放軍
感覚は、200年古いのである。



マカオのカジノ↓


香港の雑踏↓(二階建てバスから・・画像が逆ですみません)