ドーハのイラク戦で、日本が1−0で勝利した。
日本は既にWカップ出場を決めているので、「ドーハ」
という言葉の重さはなかったが、決めてなかったら、
中年以上のサッカーファンは、ちょっとびびったで
あろう。



この試合、ザック監督がどんな布陣を敷くか楽しみ
に見ていた。フォーメーションは変えず、サブの
選手を何人か試したようだ。




清武選手、伊野波選手、酒井宏選手、細貝選手に
収穫を見たのではないだろうか。




この3試合、セットプレーの守備に不安があって、
ずっと失点していたが、とりあえず、イラク
零封。ひやひやする場面は何回かあったが、
攻撃も守備も結果が大切なのがサッカーだ。
その意味からすれば、伊野波選手もCBレギュラー
争いに参戦したと考えていいだろう。




自分は、吉田選手は、昔のリベロ、ベッケン
バウワーの様な選手になる努力をした方がいいと
思う。日本代表の試合では、
吉田選手が最終ラインにいるとちょっと、GKとの
連携やコミュニケーションがが悪いような感じがある。
なので、3バックの場合、他の2人が今野(栗原)選手、
伊野波選手で、吉田選手は攻撃に積極的に参加するCBに
なればいいと思う。



古い話で恐縮だが、1998年W杯予選時も、CBの
井原選手が不安定で、山口選手(ボランチ)が、
井原選手の代わりにCBに試合中に入って、井原選手
は攻撃力を生かしてリベロをやったこともある。
ボランチが守備に定評のある選手だと、3バックで
は、CBに余裕が生まれる。
今や全員攻撃、全員守備のシステムを引く欧州の
チームもあるし、CBの攻撃参加は、攻撃オプション
として必須ではないか?ツーリオ選手を代表に呼ぶ
手もあるが、吉田選手にもっと攻撃的な選手に
なって欲しい。ただ、そうなると3バックの方が
いいんだけどね。




もう一つ気になるのは香川選手だ。
ドイツやイングランドのプレーは、輝いているが、
最近の代表での香川選手は並みの選手である。
これは、システムと、技術に関係があるんだと
思う。代表のシステムでは、香川選手は下がり目
の位置取りで、ぺナルティエリアまでドリブル
するか、高い位置で受けても、ワンツーが
出来ずに、バックパスするケースが多い。
昨日の試合で、唯一、清武選手とのパス交換は
ワールドクラスで、ドイツでの香川選手を
思い出させ、得点の匂いがあった。
香川選手の技術に、日本代表がついていって
ないと思う。なので、香川選手をパッサーとか
チャンスメークに使わずに、1トップでも香川
選手に任せ、
堂々と香川選手にバイタルエリアの仕事を
してもらう方がいいと思う。


4−2−3−1 なら、

         香川選手


  清武選手   本田選手   岡崎選手


  遠藤(高橋)選手  長谷部(細貝)選手


長友(酒井高)選手     内田(酒井宏)選手


   吉田(伊野波)選手  今野(栗原)選手


          川島選手

この方が得点の匂いがするが・・・・・。



 


3−4−3でより守備的にいきたいなら、1ボランチで、

 香川選手  前田(ハーフナー)選手  岡崎選手

 
        本田選手 


 長友選手   高橋選手(ボランチ)    内田選手


 伊野波選手   吉田選手(リベロ)   栗原選手


         川島選手






4−3−3 なら、


  香川選手     前田選手    岡崎選手

  
          本田選手

   
      遠藤選手    長谷部選手


長友選手                   内田選手


      吉田選手      今野選手

           
           川島選手       




現状の日本代表では、上の三つのシステムを相手に
よって使い分ける練習をすべきだろう。今後、
新戦力が突然現れればシステムをいじってもいいが、
1年で、新しい戦力が現れるとも思えない。 




楽しみなのは、コンフェデ杯のイタリア戦だ。
ザッケローニが母国イタリアに対して奇策を
用いるか用いないか・・・・・イタリアの
サッカーを良く知るザック監督の采配に
期待したい。