東京裁判で絞首刑判決、巣鴨拘置所で刑を執行された
A級戦犯の7名が、1978年昭和殉職者として靖国神社
合祀されてから、中韓の(特に中国の)靖国合祀・
靖国参拝の批判が現在まで続いている。80〜90年代は
日本の首相閣僚は参拝を控えていたが、小泉元首相
の頃から、参拝が常習化し始まってきた。





1978年に何故、巣鴨拘置所で絞首刑に処された7人と、
松岡洋右元外相(日独伊同盟・国際連盟脱退)と、
白鳥敏夫が合祀されたかは不明だ。松岡と白鳥は
巣鴨拘置所獄中で病死。判決まで生きていれば、
松岡の終身刑以上は免れなかっただろう。





合祀されてる絞首刑A級戦犯は、
1.板垣征四郎陸軍大将(南京虐殺時の最高指揮官)
2.木村兵太郎
3.土肥原賢二奉天特務機関長
4.東条英機陸軍大将
5.武藤章
6.松井石根陸軍中将(南京の指揮官)
7.広田弘毅外相
そして、
松岡洋右白鳥敏夫の9名。





終身刑になってる
嶋田海軍大将(海相)、木戸幸一侯爵、大島浩陸軍中将、
荒木陸軍大将らも合祀されているはずだ。





特に問題なのが、やはり絞首刑の7名と獄中で病死した
他2名だろう。





当時(1978年)の経緯は良く知らんが、絞首刑の
戦犯の名誉回復という国内世論があったのかも知れない。







いろいろ考えるに、
真珠湾奇襲を指揮した、山本五十六元帥が靖国に合祀
されていても、中韓は文句を言わないが、アメリカは
穏やかではないだろう。日本海海戦東郷平八郎
乃木マレスケ大将はロシアが嫌がるかもしれない。





靖国神社の考え方だろうが、アメリカのワシントンの
アーリントン墓地のように、軍属で戦死した者のみ
靖国に祀ったほうが、自分には納得できるが・・・





絞首刑の7名と他2名を合祀するより、南雲海軍大将、
山本五十六元帥とか、戦いで戦死した全ての軍属だけ
祀る方がいいと思う。特攻隊で自ら戦死した宇垣海軍
中将もいいだろうし、アメリカとの開戦に最後まで反対
だった米内光正海相もいいだろう。ただ戦死した軍属
ではないんだが・・・・・そうなると、  
近衛文麿首相はどうか?日本の敗戦時に自決したが・・・





ドイツにこう言った墓地があるかどうか知らんが、
その墓地に、ニュルンベルクで法の裁きを受ける輩、
たとえば、ゲッペルス宣伝相、ゲーリング空軍
元帥、リッペントロップ外相などが祀られていたら、
連合国とイスラエルは、穏やかでないだろう。
北アフリカで戦死したロンメル元帥(実際はヒトラー
に自殺を強要され自殺)なら、問題はないだろう。





司法で裁きを受けた戦犯、絞首刑に処された戦犯が
祀られるのは、諸外国には納得できないと思う。





名誉回復の意味で合祀したのだと思うが、それは
あくまで国内向けの辻褄合わせでしかないと思う。
軍属を祀るのであれば、戦死された軍属だけで
いいと、自分は思う。




山本元帥と東条英機が、同じ場所に祀られて
いるのに自分は違和感を感じる。