日本のテレビによく出ていた朱教授が、上海で拘束され
1ヶ月以上経つという。





産経新聞の報道では、朱教授は中共のスポークスマンで
あったが、同時に、日本政府へ中共の内部情報を渡していた
「2重スパイ」であった可能性が高く、日本にいる中国人
への「みせしめ」のために逮捕した、という。そして、
「再教育」している、という。





1960〜70年代のソ連KGBであったようなニュース
である。





中国の人民がいかに裕福になろうと、高級な服をまとい、
おいしい食事をしようと、大陸はどこまで行っても、
共産主義」だ。
知識層や富裕層が、欧米に、年百万単位で移民する
国である。





日本も、中共との局地戦(領土=尖閣問題)ばかり、
見ていると、大局で大火傷するから、気をつけた方が
いい。
1.普通選挙(政党結成の権利、国民の選挙・被選挙権)
2.言論(ネット閲覧・外国ネット閲覧)の自由
3.宗教の自由
4.司法の独立  等々


これらは、数10年内に、必ず大陸で実現される。
その時、大陸がどうなるか?
我々日本人は、その辺を想像しながら、彼らと付き合う
べきだ。




尖閣は日本固有の領土と、自分は疑いをはさまないが、
尖閣問題」は大陸の民主化民族主義、台湾の国民党の
政策、南シナ海の領土問題、イスラム諸国・北朝鮮
民主化等と、密接に絡み合っている。なぜ、この10年で
中共は、領土侵略的な行動を、隣国に取り始めたか?
それは、経済台頭に自信を深め「民族主義」「海洋権益」
を、共産党のスローガンにしているからだ。そのプロパガ
ンダは、トウ小平時代の終わり頃に策定されている。
共産党は硬直化した組織なので、スローガンやプロパガ
ンダの変更にはかなり時間がかかるので、中共の高圧的・
覇権主義的な態度は数十年規模で続くと見るべきだろう。






ただし、
民主化は世界的な流れで、国家がネットや報道をコント
ロールする時代は去りつつある。






今は、台頭した経済力で「中国の夢」に酔っているが、
大陸に必要なのは政治改革と民主化であると、大陸の
ミドルクラス(中間層)が気づく時期がくる。
それが豊かさの代償で、中共が支払う大きな代償に
なるはずだ。いずれ中間層以上が外国に移民しな
くなる時期がくる。
その時に、本当の政治改革と民主化が起こるだろう。





尖閣諸島の問題を複雑化する(戦前の日本の軍国主義
結びつける)意図は、まだ、国内にオピニオンの中間層
がいないからだ。領土問題は、どの国も多分に歴史に
基づいているが、過去の歴史を紐解いても、結論はでない。
その点を中共も理解しているので、実力行使で、フィリ
ピンの島島を略奪している。尖閣でもそうしたいはずだ。
そこに、中共や大陸内部のオピニオンリーダーアナクロ
ニズムがある。ただそれが、今の中国人の民度なのだ。
同じ華人でも、シンガポールや台湾の中国人は力で島を
奪取しようとは言わない。なぜか?彼らは民主化された
国民だからだ。





先の大戦の謝罪を真摯に中韓に行うことに異論はない。





同時に、本当の民主化と政治改革を中韓に促す作業を、
日本はしなければならない重い宿命がある。それが
彼らの言う歴史を真摯に見つめることになるのだ。






大切な中間層や富裕層が、中国や韓国をいとも簡単に
見捨てる。そのような国造りではなく、シンガポール
台湾のような国を造るように促す義務が日本にはある。





軍事政権でもない、共産主義でもない、普通の国
台湾やシンガポールの様な国にならない限り、
中韓とは1000年経っても、普通の話はできない。