開幕戦は地元ブラジルが、大声援に援護され
3−1で勝利した。



結果的に1−1からのPKが、ブラジルに流れを
引き寄せた。西村主審のPKコールは、世紀の
大誤審だと、欧米のメディアは報じている。
あれが、フレッジ選手のシュミレーションなら、
フレッジ選手にイエローかレッドなので、
一気に、クロアチアに流れが傾く所だったろう。



確かに、誤審のように初めは思ったが、別の
アングルを写すと、クロアチアのDFの手が、
フレッジ選手の上腕を上手に引っ張っている
のが見えた。ただ、あの程度のチャージで
PKを与えてもいいのかという疑問も解る。
フレッジ選手が、シュート体勢に入っていれば
解るが、シュートに入る態勢のまだ前だしね・・
微妙だと思う。結果論だが、もし、あれを
シュミレーションと主審が判定したら、目の
肥えたブラジルの観客からは大ブーイング
だったろう。どっちにしても、日本人の審判
はえらく面倒な試合のジャッジを任されて
しまったものだ。




結果はどうなっていたかは解らないが、
クロアチアもPKを止めるなり、追加点を
奪っていれば、フラストレーションは
なかっただろう。しかし、
ブラジル相手に、1−1で逃げ切ろうと
するのも、PK論議を脇に置いても、
ちょっと、クロアチアも甘いだろう。


いずれにせよ、あのPKで、試合の流れが
ブラジルに一気に移ったのは間違いない。




さて、いよいよ日曜の朝は、日本ーコートジ
戦だ。どんな試合で、どんな結末になるのか?


(1)ボランチに遠藤選手・長谷部選手の先発
   があるのか?

(2)CBに今野選手の先発があるのか?


この2点で、ザッケローニの試合に賭ける
決意がわかるはずだ。
2人のボランチの一人を山口選手にして、
長谷部or遠藤選手と組ますか、あるいは
大胆に、山口・青山選手で行くか・・・・
このボランチをどうするかが、コートジ戦
のキモだ。長谷部選手が先発で出るようなら、
日本は苦戦すると思う。なぜか?
コンディションの問題からだ。直前の練習
試合に怪我で出れなかった選手を使えるほど
Wカップは甘くない。90分間ベストではない
コンディションの選手は交代(される側の)
要員にしか、ならない。長谷部選手には悪い
が、4枚のボランチの今は4番手にいると、
自分は思うので、その長谷部選手を90分
使うと言うことは、かなりリスキーな事だと
思う。ザッケローニが先発で長谷部選手を
使ったとしたら、3〜4点をコートジに
献上しても、日本も3〜4点取れると判断
しているのだろう。




山口・青山選手が先発して、遠藤選手が青山
選手の代わりに後半から入る。又は、山口・
遠藤選手が先発して、後半に青山選手が
遠藤選手に代わる・・・・・どちらかが、
ベストだ。



CBは、吉田・森重選手でいくとは思うが、
今野選手を先発に使うのも、今はちょっと
リスキーだ。


SB陣も、完璧ではない。長友・内田両選手の
どちらかが走れなくなった時に、交代できる
枠(交代は3枠)を確保しなくてはならない。
大丈夫か?




つまり、先発に、長谷部・今野選手を使えば
ここで、交代枠2枠は考えておかねばならない。
FWや2列目には1枠しか使えない。そうなると、
SBの交代枠はない。90分間、内田・長友両
選手は、走りきれるのだろうか?




2006年のWカップは、ジーコ中村俊輔選手、
加持選手などコンディションが悪かった選手を
名前で使って、失敗した。2010年は、岡田
監督は、コンディションの上がらない中村俊輔
選手のFK,CKを本田選手に任せて運を引き寄せた。
短期決戦は、一番コンディションの良い選手を
見抜いて使う能力を監督は試される。




だから、自分は、ザッケローニがどの選手を先発
に使うかに大いに興味がある。それは、コートジ
の監督も同じだ。ヤヤ・トゥ−レ選手は直前の
練習試合に出れないほどの怪我をしていたが、
強行して第1戦に出場させると言う。コンディ
ションは良くないだろう。場合によっては、日本
戦で悪化させ、2戦3戦は出れなくなるかも、
しれない。むしろ日本戦に出て、コンディションが
悪化すれば、このグループは、コロンビア以外の
団子レースになる可能性が高い。日本戦は出さずに
2戦目に照準を合わせる方が、コートジの決勝
トーナメント進出の可能性が高くなると、自分は
思う。



Wカップでは、90分間走れる選手しか使い物には
ならない。