人類のゲノム解析で、過去10年で、いろんな事が
解ってきたらしい。


人類は、肌の色、行動・言語など外見には
多種多様に見えるが、DNAというレベルで
解析すると、アフリカ人も、ヨーロッパ人も、
アジア人も、驚くほど遺伝子が似ているという。



この原因を、人類学者・遺伝学者・地質学者たちが
突き止めたという。



それは、7万5千年前に起こった、インドネシア
スーパー・ボルケーノ、トバ(TOBA)の巨大噴火
だという。

スマトラ島や周辺の島々の生態系(人類も含む)
は、火山爆発で一瞬のうちに壊滅したという。
さらに、インドの地質学者・環境学者たちが、
インドの7万5千年前の地層を調べると、何10セン
チもの火山灰の降ったあと(化石)が発見された
という。


トバ山はカルデラ火山で、日本で言えば喜界列島
カルデラアメリカのイエローストーン
カルデラと同種のカルデラ火山だ。



7万5千年前のトバ山噴火で、そのご5〜6年間
火山灰による「冬」が続いたという。アフリカでも
平均気温が10℃以上下がったらしい。



人類学者によると、10万年前に、アフリカを
出発し、世界への旅を始めた人類は、7万5千
年前の時点で、世界中(南北アメリカ大陸以外)
に、数十万〜百万人いたらしい。ところが、
トバ山の噴火で、旧石器人たちは、全世界で
数万人規模に人口が落ち込んだという。
それは、ゲノム解析ミトコンドリア分析)で、
わかったという。アメリカの人類学者が言う
には、七万五千年前、
東アフリカで、人類は絶滅の危機にひんして、
再度コミュニケーション能力を増し、石器の威力
も増し、出アフリカを果たしたという。
今の60億人以上の人類の祖先は、この
東アフリカの5千人ほどの集団に、ゲノム解析
をすると、辿りつくという。



それにしても、火山噴火が、人類の滅亡の危機
に関わっていたとは・・・・・




この話とは違うが、
アメリカ大陸には、今から、1万3千年前に、
先住民のさらに先住民で、クラビス人と言う
旧石器人がいた。また、その頃は、マンモスや
サーベルタイガーもいた。しかし、1万3千年
前に、突如、クラビス人、マンモス、サーベル・
タイガーがアメリカ大陸から姿を消す。



これは過去数10年、考古学者や人類学者の
間で、大きな疑問点だったが、この5〜6年
の調査で、だいたいその理由が解ったという。


答えは「彗星衝突」。
大きな隕石ではなく、細かい隕石が、北アメリ
大陸に降り注ぎ、アメリカ全土が焼土となって、
人類、マンモス、サーベルタイガー、全ての
生物が焼け死んだというのだ。
これも、1万3000年前の地層に数センチに
わたってみられる黒い地層の跡で、わかった
という。その当時の北米大陸の生物の骨(化石)
を調査すると、火で焼いたのと全く同じ状態に
なっていた、という。



これまでの人類の進化は、東アフリカ由来で、
同時期に地球上にいたホモサピエンス以外の
ヒト科とは混血していないとされてきたが、
これも、ゲノム解析で間違いだと解った。
この発見もつい数年前に解った。




ヨーロッパに進出した東アフリカ由来の
新人類は、今から、5万年前以上に
ここで、ネアンデルタール人と遭遇する。
ネアンデルタール人は、共通の祖先を
持つが、途中で進化が分かれた種だ。
以前は解らなかったが、ゲノム解析で、
人類には1〜5%くらいネアンデルター
ル人由来の遺伝子があるという。特に、
ヨーロッパ人に多く、アフリカ人は
少ないという。その遺伝子は、数万年
前に混血して入ったらしい。特に、
冬の寒さに強い遺伝子、という。






地球の過去10万年の気候変動は、グリーン・
ランドの氷をボーリング調査すれば解るという。
そして炭素同位元素から、年代を測定する。
ミトコンドリアゲノム解析で、今の人類の
共通の祖先が、東アフリカの少数の一団に
起因することも解った。現人類にネアンデル
タール人の遺伝子があるのも解った。



いやぁ〜

ほんと、

こう考えると、あれですなぁ

いままで絶対と、教えられてきた科学的な
事象が、ごめん、そうじゃなかったよ・・・
って言われる時代に来ていることがわかり
ますね。




肌の色の違いとか、宗教の違いとか、
いっても、こんなに、人類の遺伝子が
ワンパターンであるなら、
なんでもかんでも、家族間で兄弟で、
言い争ったり戦争しているようなもん
なんだよね。



戦争なんて無意味だよね。
自然の怖さから言うと・・・・・