女房は、違うNHKの特集を見ていて、
「最近、小学校や中学校に怒鳴り込む
保護者が多いんだって」と、言う。
何の事かと聞いてみると、
学校で、先生に叱られたり、立たされたり
した生徒の保護者が、何で叱ったんだ、
何で立たせたんだ、と学校に(担任に)
文句を言って、挙句の果てには、担任に
ストーカーまがいの行為におよんで、
ひどいケースでは、担任を自殺に追い
込んだケースもあるらしい。


カミサンのこの話を聞いたときも、
自分はただ「ウ〜ン」と、考え込むしか
なかった。


自分のガキの頃、1970年代初めの
東京だが、まだ目黒の自由が丘に、空き地が
バンバン残ってた時代だったが、
小学校4年の時、男の友達4人と、
何かいたずらして、小学校の担任の先生に
「びんた」された事がある。
自分は何で「びんた」されたか、都合よく
今は忘れてしまったが、先生に5人並べられて
「往復びんた」された時は、さすがに
チビリそうだった。


大人(担任)が真面目に小学生に
ビンタしたら、怪我して病院送りなんだが、
今考えると、烈火のごとく怒ってた先生は、
実は、形だけで、かなり手加減していたので
ある。もちろん、ビンタされた事を、とやかく
言う親は皆無で、逆に、「ありがとうござい
ます」と、頭を下げていたぐらいだ。



何を言いたいかというと、ビンタした
先生は戦中派(太平洋戦争)で、ビンタされ
た生徒の保護者も、戦前派か戦中派。
怪我しない体罰ごときで、騒ぐ親はいなかった、
のである。


自分の経験を、今の、小学校の生徒の躾に
応用しろ!とは全く思わないが、時代が変われば
何もかも、ここまで変わるのか?という事が
よくある。土地土地でも、人々の感じ方は
えらく違う。


当たり前という事が、当たり前でなく、
変じゃないの?というのが変じゃない時代が、
そろそろ到来しているのかもしれない。
それとも俺が年取ったという事かな(苦笑)