日本列島には、12000年〜14000年くらい前に

初めて人類が住み着いたらしい。

まだ、氷河期の時代、サハリンからオホーツクにかけて

氷で陸続きだった頃、モンゴルの北にあるブリヤート

バイカル湖の北、ロシア)からきた集団が、縄文人

祖先ということが、遺伝子解析でわかっている。





ただし、これは、縄文人の骨の遺伝子が、現在の地球上で

一番ブリヤート族に似ていた、ほぼ完ぺきにDNA配列が

一致した、という事。




現在の日本人のDNAを解析すると、かなりの多様性が

あるという。アメリカほどではないが、単一民族

考えられている日本人だが、遺伝子的には多様性が

高いという。



縄文時代には、ブリヤート族の遺伝子が圧倒的に

多かった。しかし、後世になって、特に弥生時代

(約2000年前)から、大陸中国朝鮮半島

インドネシア・フィリピンなどから、人が日本に

相次いで到来しその遺伝子を形成していった、

らしい。



日本型、中国型、朝鮮型、縄文型という四つの

遺伝子に分けて日本人の構成を考えると、

その割合はほぼ、25%づつであるという。

陸中国は、中国型はほぼ70%、韓国は

朝鮮型がほぼ50%くらいだと言う。

つまり、日本よりDNA・遺伝子的には多様性が

少ない、らしい。

この本を読んで、自分は驚いた。




「だから、日本の文化はユニークなのかも

しれない。」と感心した。全員、日本語あるいは

皇室崇拝、神道などで日本社会への、暗黙の崇拝を

強制されているが(笑)、実は遺伝的には全く、

多種多様なのだから、である。

こう考えると、日本は、意外にアメリカや中国と

似た側面も持ち合わせているのだ。




遺伝子的にバラバラだからこそ、国内を一致させる

方法が必要ではなかったのか、と。




縄文人(日本に初めて土着した人・12000年前)

の遺伝子は、ほぼそっくり、ブリヤート族(原生人類)と

一致するが、現代の日本人には、それはあてはまらない。

司馬遼太郎の本を読んでると、8世紀や9世紀に

関東に突如現れた騎馬武者たちは、北方騎馬民族

(朝鮮や北中国に居た騎馬民族)の末裔のはずだ、

と、述べている。日本人に突如、馬の乗馬方法に

慣れた集団がでるわけない、と書いている。

これら関東の騎馬集団が、源氏や平家になり、

武者として地位を天皇に認められるようになる。



残念ながら、当時の源氏や平家のDNA・遺伝子は

残っていない。また、8世紀当時の大陸の北方騎馬民族

遺伝子も残っていない。もしDNA分析できる人骨が

残って入れば、本当に、関東の騎馬武者たちが、

北方騎馬民族の末裔かどうかは、特定できるだろう。




現代のDNA分析で、歴史的に不明だった事柄が、

明らかになっているのだが、いざ解明されると

ロマンがなくなって面白くないという面はある。





ロシアのブリヤートバイカル湖の北。

今度の旅行は、ここに行ってみるか・・・・

極寒の冬に。